株を持っていると、会社が利益の一部を株主に配る「配当」を受け取れることがある。米国には、長年にわたって配当を出し続けてきた企業が多く、配当を目当てに持つ人も多い。ここでは高配当株の基本と、選ぶときの注意点を整理する。
配当利回りの読み方
「配当利回り」は、株価に対して年間いくら配当が出るかの割合だ。たとえば株価100ドルで年4ドルの配当なら、利回りは4%になる。
注意したいのは、利回りは株価が下がると上がること。会社の業績が悪化して株価が急落すると、見かけの利回りだけが跳ね上がる。利回りが異常に高い銘柄は、「お買い得」ではなく「市場が将来の減配を織り込んでいる」サインのこともある。高ければ良い、という単純な話ではない。
大事なのは「配当を払い続けられるか」
高配当株を選ぶときに本当に見るべきは、利回りの数字より「その配当を無理なく続けられるか」だ。見るポイントは主に2つ。
- 配当性向: 利益のうち何割を配当に回しているか。これが高すぎる(利益のほとんどを配当に回している)と、業績が少し傾いただけで減配に追い込まれやすい。
- 稼ぐ力の安定: 景気に左右されにくい事業か。生活必需品や通信のように、不況でも需要が大きく減らない事業は、配当も安定しやすい。
逆に、利益が大きく上下する業種は、配当も増えたり減ったりしやすい。
減配というリスク
配当は「約束」ではない。業績が悪化すれば、会社は配当を減らす(減配)こともある。高配当株を持つうえで一番こたえるのが、この減配だ。株価が下がるうえに、目当ての配当まで減る。
だからこそ、利回りの高さだけで飛びつかず、「なぜその利回りなのか」を確かめることが要る。
どんな会社が並ぶか
米国の代表的な高配当株には、生活必需品のコカコーラ (KO)や、医療・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン (JNJ)、エネルギーのエクソンモービル (XOM)などがある。いずれも景気に左右されにくい事業を持つ。
主な高配当銘柄は米国高配当株のまとめで、事業の安定度と弱点から読み比べられる。利回りの数字だけでなく、それぞれの「性格」を見てから選ぶことをすすめたい。
本記事は仕組みの解説であり、特定の銘柄の購入をすすめるものではない。