米国株の魅力としてよく語られるのが「連続増配」だ。何十年も、毎年のように配当を増やし続けてきた企業が実際に存在する。これが何を意味するのかを整理する。
増配を続けるのは簡単ではない
配当を「出す」だけなら多くの会社ができる。だが「毎年増やし続ける」のは別物だ。不況の年も、業績が苦しい年も、前年より多く配当を出すには、安定して利益と現金を生み続ける力が要る。
数十年の連続増配は、それだけ長く、景気の波をくぐり抜けて稼いできた証拠になる。だから連続増配は、配当そのもの以上に「事業の強さと安定の通信簿」として見られる。
どんな会社が多いか
連続増配の常連には、生活必需品や日用品、医療など、景気に左右されにくい事業を持つ会社が多い。不況でも人は飲み物を買い、薬を使う。需要が大きく減らないから、利益も配当も安定しやすい。
代表例として、飲料のコカコーラ (KO)、医療・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン (JNJ)、日用品のP&G (PG)などが挙げられる。
過信は禁物
ただし「連続増配だから絶対安心」ではない。過去に増やし続けてきたからといって、未来も続く保証はない。事業が時代に合わなくなれば、いつかは記録が途切れる。
また、増配を守るために無理をして、利益以上に配当を出してしまうと、かえって財務を傷める。連続記録の年数だけでなく、「今の利益で無理なく払えているか(配当性向)」も合わせて見たい。
配当の続けやすさを読む
連続増配株を選ぶときは、記録の長さに加えて、稼ぐ力の安定と財務の余裕を確かめるとよい。各社の事業の性格と弱点は銘柄ページで、主な高配当・増配の銘柄は米国高配当株のまとめで読み比べられる。配当の基本は米国の高配当株とはも参照してほしい。
本記事は仕組みの解説であり、特定の銘柄の購入をすすめるものではない。