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NISAで米国株は買える?【2026年9月最新】非課税の仕組みと配当課税の注意点

NISAの成長投資枠を使えば米国株も買えます。非課税のメリットと、米国株ならではの「配当への課税は完全には消えない」という落とし穴を、$100の配当が手元に届くまでの流れで確かめます。

公開 2026年6月18日 ・最終更新 2026年9月2日・sodate 編集部

千円札(日本円)
国立印刷局 · CC BY 4.0

NISAは、投資して得た利益にかかる税金が非課税になる制度だ。米国株もこの枠で買えるが、米国株ならではの注意点がいくつかある。順に見ていく。

NISAで米国株は買える

NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり(2つの枠の違い)、個別の米国株は主に成長投資枠で買える。アップルやコカ・コーラのような個別株も、対象であれば枠の範囲で持てる。

通常、株を売って得た利益や配当には日本で20.315%の税金がかかる。NISAの枠で買えば、この日本の税金がかからない。長く持って値上がりや配当を狙う米国株とは、相性が良い制度だ。

ただし、配当の税金は完全には消えない

ここが米国株の落とし穴だ。米国株の配当には、まず米国側で10%の税金が源泉徴収される。そのうえで日本側の税金がかかる、という二段構えになっている。

配当$100が手元に届くまでの図。課税口座は米国で10%引かれて$90、さらに日本で20.315%かかり手取りは約$71.7。NISAなら日本側がかからず$90が残る
配当$100が手元に届くまでの図。課税口座は米国で10%引かれて$90、さらに日本で20.315%かかり手取りは約$71.7。NISAなら日本側がかからず$90が残る

$100の配当で見ると分かりやすい。課税口座なら米国で$10が引かれて$90になり、そこへ日本の20.315%がかかって手取りはおよそ$71.7だ。NISAなら日本側がかからないので、$90がそのまま残る。

米国の10%は、NISAだと取り戻せない

通常の課税口座なら、この米国で取られた10%は「外国税額控除」という仕組み(米国株の税金で解説)で取り戻せる場合がある。

ところがNISAの枠では、そもそも日本の税金がかからない=控除する相手がない。だから米国の10%は取り戻せず、引かれたままになる。

つまり「NISAなら配当に一切税金がかからない」わけではない。日本の税金は消えるが、米国の10%は残る、と覚えておきたい。なお値上がり益のほうは、NISAなら日米ともかからない。

何を入れると相性が良いか

NISAは長く持つほど非課税の効きが大きい。頻繁に売り買いするより、長期で持てる銘柄を入れる方が制度を活かしやすい。

配当をコツコツ受け取りたいなら、長く配当を出し続けてきた米国高配当株が候補になる。値上がりを狙うならAI銘柄のような成長テーマもあるが、値動きは荒くなりやすい。

どちらも、まずは「どんな会社か」を銘柄ページで読んでから決めるとよい。

枠は有限、埋め方は計画的に

NISAの枠には年間と総額の上限がある。年間は合わせて360万円、生涯では1,800万円までだ。

値動きの大きい銘柄で枠を使い切ると、下げたときに「非課税の枠を安値づかみで埋めてしまった」状態になりかねない。一度に使い切ろうとせず、時期を分けて入れていくのが無難だ(ドルコスト平均法の考え方が役に立つ)。

制度の詳細(枠の金額や対象商品)は改正されることがある。最新の内容は、金融庁や利用する証券会社の公式情報で必ず確認してほしい。本記事は仕組みの解説であり、個別の投資の助言ではない。

よくある質問

NISAで米国株は買えますか?
買えます。成長投資枠を使えば、日本の証券会社を通じて米国の個別株やETFを非課税枠で購入できます。つみたて投資枠では個別株は買えません。
NISAなら米国株の税金はゼロになりますか?
日本側の課税はなくなりますが、配当には米国側で10%が源泉徴収され、これはNISAでも消えません。$100の配当なら手取りは$90です。値上がり益は日米とも非課税です。
課税口座とNISAで配当の手取りはどれくらい違いますか?
$100の配当なら、課税口座は米国で10%、その残りに日本で20.315%がかかって手取りおよそ$71.7です。NISAなら日本側がかからないので$90になります。ただし課税口座は米国の10%を外国税額控除で取り戻せる場合があり、差はもう少し縮みます。
NISAで米国株を買うとき何と相性が良いですか?
頻繁に売り買いする短期の取引より、長く持つ前提の銘柄や、幅広く分散されたETFのほうが非課税の恩恵を受けやすい設計です。
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