「米国株を始めてみたい」と思っても、日本株と勝手が違って戸惑う人は多い。ここでは、口座を開くところから最初の1株を買うところまで、順を追って整理する。
まず、どこで買えるのか
米国株は、日本のネット証券を通して買える。多くの主要なネット証券が米国株の取り扱いを持っていて、スマホのアプリから注文できる。専用の海外口座を自分で開く必要はない。
口座を選ぶときに見るポイントは、主に次の3つだ。
- 取扱銘柄の数(有名株だけか、中小型まで広いか)
- 売買の手数料と、為替の手数料(後述)
- アプリの使いやすさと、情報の見やすさ
最初のうちは、取扱が多く手数料の安いところを選んでおけば大きく外さない。
いまの手数料の相場
主要なネット証券では、米国株の売買手数料は約定代金の0.495%(税込)で上限は$22というのが相場になっている。$1,000ぶん買えば約$5、$4,400を超えたあたりから先は上限に当たり、いくら買っても$22で頭打ちになる。
反対に、少額のときの下限は無い。最低手数料は$0なので、小さく買っても割合は変わらない。$100の注文なら手数料は約$0.50だ。少しずつ試したい人にとって、ここは以前よりずっと入りやすくなった。
そのうえで、NISA口座では売買手数料を無料にしている会社が多い。制度の枠内で買うなら、手数料はほとんど気にしなくてよい水準まで下がった。
円をドルに替えるときの為替手数料も、2024年前後から無料化が進んだ。かつては1ドルあたり25銭ほどかかるのが普通だったが、主要各社が相次いで引き下げている。
為替を通る、という感覚
米国株はドルで取引される。だから日本円で買うときは、どこかで「円をドルに替える」工程が挟まる。証券会社によっては、円のまま注文すると自動で両替してくれる仕組みもある。
手数料が下がったとはいえ、為替そのものの動きは残る。株価が同じでも、円高になれば円で見た価値は下がる。コストの全体像は米国株の手数料、為替の効き方はドル円と米国株にまとめている。
買い方の手順
おおまかな流れはこうだ。
- 1. 証券口座を開く: 本人確認などで数日かかることがある
- 2. 円を入金する: 必要ならドルに替える
- 3. 銘柄を探す: ティッカーと呼ばれる記号で引く(アップルなら AAPL)
- 4. 注文する: 株数と、注文の種類(成行か指値か)を決める
「成行」は今の値段ですぐ買う注文、「指値」は値段を指定して待つ注文だ。最初の1株なら、まず1株だけ成行で買ってみて、画面の流れに慣れるのが分かりやすい。
なお米国市場が開くのは日本の夜から早朝で、指値を入れておけば夜中に張り付く必要はない(米国株の取引時間)。
最初に見るべきは「どんな会社か」
銘柄を選ぶとき、いきなり株価チャートやランキングだけを見ると、値動きに振り回されやすい。最初に押さえたいのは「その会社は何で稼いでいて、どこが強くて、どこが弱いのか」という性格だ。
sodateでは各銘柄をこの「性格」から読み解いている。たとえば、誰もが知る大型株から見ていくなら、人工知能で注目のNVIDIA (NVDA)や、サービスで稼ぐApple (AAPL)あたりが入口になりやすい。テーマから入るならAI銘柄や米国高配当株のまとめも使える。
少額・分散から
最初から大きく賭ける必要はない。米国株は1株から買えるものが多く、有名企業でも数十ドルから持てる銘柄がある。1社に集中せず、何社かに分けて、値動きに慣れながら少しずつ増やすのが、長く続けるコツだ。
なお、制度や手数料は証券会社や時期によって変わる。口座を開く前に、各社の最新の条件を必ず確認してほしい。
