金曜の米国株は、指数だけ見ると動きが小さい一日だった。ナスダックは -0.24%(25,298)、S&P500 は -0.05%(7,354)、ダウは -0.09%(51,876)とほぼ横ばい。だが中身は、指数が映さない“広い上昇”が起きていた。
3つのポイント
- 指数は横ばい、でも全セクター上昇:大型の半導体が指数の重しになった裏で、11あるセクターすべてが上昇した。一部の大型株が下げても、その他大勢が買われる「裾野の広い」相場で、長期金利の低下(4.37%)も追い風になった
- ヘルスケアが主役:イーライリリーが、欧州当局の委員会に抗がん剤を支持されたことで +7% と急伸し、上場来高値をつけた。アッヴィなど医薬大手もそろって高く、ヘルスケアがこの日の上昇率トップになった
- メモリ・半導体は急騰の反動で急落:前日にマイクロンの好決算で急騰した反動が出た。ウエスタン・デジタルが -13%、サンディスクが -10%、マイクロンも -7% と下落。新規上場を遅らせるとのOpenAIの報道も、ハイテク警戒に重なった
補足
「指数が横ばい」と聞くと“動かなかった日”に思えるが、中身はむしろ大きく動いていた。少数の大型半導体が急騰の反動で下げ、その一方でヘルスケアや出遅れていた銘柄に資金が広く回った——指数という平均値の下で、勝ち負けが入れ替わる一日だった。数日続いたメモリの乱高下(急落→決算で急騰→また反落)は、勢いで買われた株ほど振れ幅が大きいことを改めて示している。
