金曜の米国株は、3指数がそろって小幅に上昇した。ナスダック +0.29%、S&P 500 +0.42%、ダウ +0.29%。荒れた一週間を、プラス圏で締めくくった。
主役は、この日ナスダックに上場したばかりの韓国のメモリ大手、SKハイニックスだ。外国企業として史上最大となる $26.5B を調達し、終値は公開価格を13%上回った。
「メモリ不足は2030年以降も続く」——同社CEOのこの一言が、AIへの投資はまだ序盤だという見方を後押しした。高性能メモリを納入される側のエヌビディアが+4%、同業のサンディスクが+3%と買われた。
3つのポイント
- 史上最大の外国企業上場が、AI相場を再点火:SKハイニックスは、AI用の高性能メモリをエヌビディアに供給する中核企業。その上場に巨額の資金が集まったこと自体が、AI需要の強さの証明と受け止められた
- メタは「広告の会社」から「AIインフラの会社」へ:余ったAI計算能力を外部に売る新事業が報じられ、メタは +6% と急伸。巨額のAI投資を回収する道筋が見えた。週間では+15%と、主要ハイテクで独走している
- 同じニュースでも、メモリを「買う側」には逆風:メモリ高の見通しは、部材を買ってサーバーを組むデルにはコスト増の材料で、-3%と売られた。アストラゼネカは木曜の治験失敗を受けた売りが続き-4%
補足
今週の主役は、木曜のマイクロン、金曜のSKハイニックス——いずれもメモリだった。相場は中東情勢と原油に振らされながらも、結局は「AIの物語」に戻ってくる。
来週からは、大手の決算シーズンが本格化する。物語が「期待」から「数字」へ切り替わるとき、メモリを売る側と買う側の明暗は、もっとはっきり見えてくるはずだ。
出典: Yahoo Finance(7/10・SKハイニックス上場と相場全体) / Motley Fool(7/10・メタ+6%と個別動向) / Yahoo Finance(7/10・メタ急伸の背景) / CNBC(7/9・アストラゼネカ治験失敗)
