米国株を調べていると「ナスダック100」や「QQQ」という言葉によく出会う。名前は似ているが、指すものは別だ。まず、その2つを分けて理解しよう。
ナスダック100は「ハイテク寄りの100社」
ナスダック100は、ナスダック市場に上場する企業のうち、金融を除いた大きい100社を集めた指数だ。アップル、マイクロソフト、エヌビディアといった巨大ハイテクが中心で、そこに一部の医薬や消費関連の大企業が加わる。
S&P500との一番の違いは、業種の偏りだ。S&P500が幅広い業種を含む「市場全体の平均」なのに対し、ナスダック100はハイテクの比率がとても高い。だから、AIや半導体が買われる日は大きく上げ、逆にハイテクが売られる日は大きく下げる。同じ米国株でも、S&P500より値動きが荒くなりやすい。
QQQは、その指数に連動するETF
では、そのナスダック100に「まとめて投資したい」ときに使うのが、ETF(上場投資信託)のQQQだ。QQQを1つ買うと、ナスダック100の100社にまとめて投資しているのと近い効果が得られる。「Triple Qs(トリプルキューズ)」の愛称で、世界でも指折りに売買されている。
つまり、ナスダック100が「ものさし(指数)」で、QQQは「そのものさしをそのまま買える商品」という関係だ。
手数料は、S&P500型より高め
QQQの保有コスト(経費率)は年0.2%前後で、S&P500に連動する代表的なETF(VOOなど、年0.03%)と比べると高い。とはいえ絶対額としては小さく、ハイテク中心の成長を丸ごと持てる手軽さから、人気が根強い。
補足
ナスダック100(QQQ)は「攻めの指数」、S&P500は「土台の指数」とよく言われる。ハイテクが伸びる局面では力強いが、そのぶん下げる時も大きい。自分がどれだけの値動きに耐えられるかを考えるうえで、「これはS&P500より振れ幅が大きい」と知っておくことが、いちばんの備えになる。
