「マグニフィセント・セブン(Magnificent Seven)」は、米国株を語るうえで避けて通れない言葉になった。直訳すれば「壮大な7人」。米国を代表する7つの巨大企業をひとまとめにした呼び名だ。
どの7社か
指すのは次の7社だ。
- アップル(AAPL)
- マイクロソフト(MSFT)
- エヌビディア(NVDA)
- アマゾン(AMZN)
- アルファベット(GOOGL、グーグルの持ち株会社)
- メタ(META、旧フェイスブック)
- テスラ(TSLA)
どれもAIやクラウド、スマホ、ネット広告といった分野で世界の中心にいる、桁違いに大きな会社ばかりだ。
なぜひとまとめで語られるのか
理由は主に二つある。ひとつは、この7社だけで米国株全体の値動きの多くを説明できてしまうほど大きいこと。S&P500は時価総額で重みづけするため、巨大なこの7社の比重がとても高い。7社が上げれば指数も上がり、7社が下げれば指数も下がりやすい。
もうひとつは、AIという共通のテーマでくくれること。半導体をつくる会社、クラウドを貸す会社、AIを組み込む会社——役割は違っても、「AIの時代の主役」という一点でつながっている。だから相場では、7社がそろって買われたり、そろって売られたりする日が多い。
少数に偏ることの意味
7社に相場が引っ張られる状況には、光と影がある。7社が好調なうちは指数もぐんぐん伸びる。一方で、少数の巨大企業に頼っているということは、その数社が崩れると全体が大きく揺れるということでもある。「指数は最高値なのに、中身は7社だけが牽引していて、その他大勢は冴えない」という偏りが指摘されることもある。
補足
マグニフィセント・セブンは、いまの米国株の「強さの源」であると同時に「危うさの源」でもある。指数を買うことは、知らないうちにこの7社に大きく賭けることでもある——S&P500やナスダック100(QQQ)に投資するなら、その中身がこの7社に偏っている事実を知っておきたい。7社それぞれが「何で稼いでいるのか」は、アップル・エヌビディア・マイクロソフトなどの解説であわせて読める。
