水曜の米国株は、中東と原油に振らされる一日だった。ダウは -1.09%(52,348)と577ドル安、S&P500 は -0.28%(7,483)。一方ナスダックは +0.20%(25,871)と底堅く、指数の明暗が分かれた。
3つのポイント
- 停戦「終わった」で原油が2日連続の急伸:米大統領がイランとの停戦は「終わった」と発言し、原油は +6% と急伸(2日で13%超)。物価の再上振れ懸念から長期金利は 4.57% へ上昇し、ダウの重しになった。燃料費が直撃する航空関連——エンジンのGEやRTX——が -3% と売られ、アメリカン・エキスプレスなど消費関連にも警戒が波及した
- 半導体は買い戻しで底堅い:前日急落した半導体に買い戻しが入り、サンディスクが +7%、ブロードコムが +5%、エヌビディアも +3.7%。ナスダックだけがプラスを保った
- 主役はアリババの+11%:アリババが決算前の説明でクラウド部門の45%成長と、即配事業の赤字縮小を示し、米司法省との和解決着も重なって10か月ぶりの上げ幅を記録した。割安な中国ハイテクへ資金が戻る流れも追い風になっている
補足
「AIの綱引き」に、この日は中東と原油という別の綱が加わった。原油高は物価と金利を押し上げ、ダウの伝統的な大型株やディフェンシブに効く一方、AIを支える半導体は独自の呼吸で反発する——同じ日に下げた指数と上げた指数が並ぶのはそのためだ。そしてアリババの急伸は、「AIとクラウドの成長」というテーマが米国株だけの専売ではないことを思い出させる。原油・金利・AI、三つの綱の張り具合を分けて見ると、この相場は読みやすくなる。
出典: Yahoo Finance(7/8・市況) / Bloomberg(7/8・アリババ) / TheStreet(7/8)
