
920万点という圧倒的な品ぞろえと約600カ所の拠点網で、壊れた部品をすぐ届ける駆け込み寺のような役割を果たしてきた。近年は単なる部品供給から、データセンターや半導体工場向けの自動化設計まで踏み込んでいる。
全米約600カ所の拠点に920万点の在庫を構え、故障した部品をすぐ届けるサービスセンター事業で稼ぐ。エンジニアード・ソリューションズ事業では、工場の自動化や省エネ化の設計・組み込みまで請け負う。
製造業の稼働が落ちれば部品交換の注文は細り、在庫を多く抱える商売なので需要の急減はそのまま在庫の重荷になる。供給網が乱れて部品が入らなければ注文があっても届けられず、自動化の案件での値引き競争は薄い取り分をさらに削る。
買収による取扱品目と地域の拡大を積み重ね、6,800人規模の従業員で在庫と物流を回す手堅い経営を続けている。景気循環の波を受けやすい業種だが、保守需要という下支えを土台に着実な拡大を図る。
工場がどれだけ動き、設備の保守や更新がどれだけ発生するかで注文の量が決まる。920万点の在庫を抱え続ける資金と、買収で取扱品目や拠点網を足していけるかが、この規模の商売を保てるかを分ける。
この会社をどう読むか
部品メーカーは大量に買う機械メーカーへの直販だけを手元に残し、保守や修理で1個2個を求める客は問屋へ回す。この線引きがあるから、非独占の代理店として同じ品を扱う会社が何社も並び立つ。
拠点は約600あるが、その内訳は在庫を置く販売の拠点が約430、設計と組み込みを担う拠点が約170だ。数では少ない後者が、利益の目安になるEBITDAの4割超を生んでいる。
バランスシート (要約)
資産 $3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.9B(62%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$127M
- 他の流動資産$1.5B
- 固定資産$1.4B
- 流動負債$612M
- 長期借入金$262M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $5B
- 売上成長率
- 8.8%
- 粗利率
- 30.3%
- 営業利益率
- 11.1%
- 純利益率
- 8.3%
- ROE
- 22.3%
- ROIC
- 20.4%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $484M
- フリーCF
- $461M
- 営業CFマージン
- 9.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $73M
- 配当性向
- 17.5%
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