本文へ移動
米国終値8/31
S&P 5007,686.14-0.33%
NASDAQ26,370.89-0.12%
Dow Jones53,185.90-0.70%
Russell 20002,956.45-0.54%
VIX14.92+0.49
ドル円159.70+0.24%
10年債4.76%+0.04
原油 WTI86.62+3.86%
4,507.20+0.65%
Stories 一覧に戻る
sodate Stories ・ 2026.08.04

マリオット6.97%安。中東の客室売上が43%消えた

マリオットの4〜6月期は1株利益$3.19と市場予想を上回ったが、売上$7.07Bは予想に届かず、7〜9月の利益見通しも下回った。中身を見ると中東の客室あたり売上が43%減っている。原油が「和平の可能性」を織り込んで5.44%下げた同じ日に、ホテルの決算には「すでに起きた戦争」が数字で出た。地政学は、油田より先に客室に効くことがある。

MAR2.65%2分で読める ・ sodate 編集部
マリオットの本社。中東の客室あたり売上が43%減り、6.97%安となった
Farragutful · CC BY-SA 4.0

株が全面高になり、原油が5.44%下げた月曜。マリオットは6.97%安と、この日の大型株では下から2番目の下げになった。

決算そのものは悪くない。4〜6月期の調整後1株利益は$3.19で、前年の$2.65から伸び、市場予想の$3.09も上回っている。

$3.19の利益より、$7.07Bの売上

売られた理由は下の行にある。売上は前年比5%増の$7.07Bで、市場予想の$7.20Bに届かなかった。そして7〜9月の1株利益の見通しが$2.74〜2.82と、予想の$2.87を下回っている。

利益は予想を超え、売上と次の見通しは下回る。この組み合わせが出たとき、市場は後者を見る。費用の削減で作った利益は続かないが、売上の不足は来期も残るからだ。

43%という数字の意味

内訳を見ると、原因ははっきりしている。中東の客室あたり売上が43%減った。他の地域は伸びており、その分をこの一点が打ち消した形になる。

2月末に始まった戦闘は、ホルムズ海峡を閉じて原油を20%超押し上げた。同じ出来事が、ホテルには客の消失として届いている。旅行者は戦闘地域を避け、出張は延期され、客室は空く。油の値段は「これから供給が細るかもしれない」という予想で動くが、ホテルの売上は「実際に人が来なかった」という実績で動く。

だからこの日、方向が分かれた。原油は協議が始まるという一報で下げ、マリオットは戦争が続いた四半期の実績で下げた。同じ地政学が、片方には期待として、もう片方には結果として効いている。

地域別の内訳が、株価を7%動かした

マリオットは通年の見通し自体は引き上げている。中東以外が堅調だからだ。それでも株価が7%近く下げたのは、投資家が全体の数字より、傷んでいる部分の深さを見たということになる。

地域別の内訳は、決算資料の中でいちばん読み飛ばされやすい表の1つだ。今回はその表に、全社の株価を7%動かすだけの情報が入っていた。世界に施設を持つ会社を見るとき、平均値の裏側に何が隠れているかを確かめる作業は省けない。

sodate Daily ・ 2026.08.04この日の朝刊を読む

きょうのほかの記事

  1. 1アマゾン$3T到達。5社目の顔ぶれが示すもの
  2. 2アストラゼネカ6.88%安。$400B統合の報道を市場は嫌った
  3. 3油5.44%安。イラン協議の一報で前提が崩れた
  4. 4アトコア28%高。1株$95の現金買収で値段が固定された

関連銘柄