本文へ移動
米国終値8/31
S&P 5007,686.14-0.33%
NASDAQ26,370.89-0.12%
Dow Jones53,185.90-0.70%
Russell 20002,956.45-0.54%
VIX14.92+0.49
ドル円159.70+0.24%
10年債4.76%+0.04
原油 WTI86.62+3.86%
4,507.20+0.65%
Stories 一覧に戻る
sodate Stories ・ 2026.08.04

油5.44%安。イラン協議の一報で前提が崩れた

トランプ大統領がイランへの攻撃を見送り、月曜から協議を始めると述べたと報じられ、WTI原油は5.44%安の$80.06まで下げた。2月末に始まった戦闘でホルムズ海峡は実質的に閉じられ、原油は7月だけで20%超上げていた。その前提が崩れる可能性が出た形になる。ただしイラン側は協議の存在を否定しており、相場が織り込んだのは合意ではなく可能性の分だけだ。

CVX2.12%XOM2.71%2分で読める ・ sodate 編集部
シェブロンの本社。原油急落を受けてこの日は1.85%安となった
InvadingInvader · CC BY-SA 4.0

月曜の相場を動かしたのは、決算でも金利でもなく、日曜に出た一報だった。

トランプ大統領がイランへの一連の攻撃を見送り、月曜から新たな協議を始めると述べたと報じられた。WTI原油は5.44%安の$80.06。7月だけで20%超上げていた分を、1日でまとまって吐き出している。

20%上げた理由が、そのまま下げる理由になる

2月末に米国とイスラエルがイランを攻撃して以降、ホルムズ海峡は実質的に閉じられてきた。世界の原油と天然ガスが通る要路が使えないという前提が、7月の急騰を作っている。オマーン沖でのタンカー攻撃も重なり、価格は供給の途絶を織り込んだ水準まで上がった。

だから協議の可能性が出た瞬間に、上げの根拠がそのまま下げの根拠に変わる。原油の値段は在庫や需要より先に、まず「通れるかどうか」で決まる局面に入っていたということだ。

10セクターが上げ、エネルギーだけが0.90%安

この下げは株式市場では歓迎された。燃料と輸送のコストが下がれば、企業の利益は広く押し上げられる。11セクターのうち10が上げ、ダウは最高値を更新した。

例外がエネルギーで、この日唯一のマイナス(0.90%安)になった。シェブロンが1.85%安、オクシデンタルが2.80%安。エクソンモービルは0.24%安と小幅にとどまっている。原油高で利益が膨らむ構図がそのまま逆に働く以上、これは筋の通った反応だ。

イランの否定と、織り込まれた5.44%

ここは慎重に見るべきところで、イラン側は月曜の時点で、米国との協議は行われておらず会合の予定も無いとして、この話を否定している。

つまり市場が値段に織り込んだのは、合意でも停戦でもなく、「合意があり得る」という可能性の分だけだ。協議が実際に始まらなければ、この5.44%は戻り得る。逆に協議が形になれば、7月の上げ幅にはまだ削る余地が残る。

原油を持たない投資家にとっても、この一報は他人事ではない。燃料費は航空や運送の利益に直結し、輸入物価を通じて金利の見通しにも効く。次の焦点は、月曜に始まるはずだった協議が実際に開かれるかどうかである。

sodate Daily ・ 2026.08.04この日の朝刊を読む

きょうのほかの記事

  1. 1アマゾン$3T到達。5社目の顔ぶれが示すもの
  2. 2アストラゼネカ6.88%安。$400B統合の報道を市場は嫌った
  3. 3アトコア28%高。1株$95の現金買収で値段が固定された
  4. 4マリオット6.97%安。中東の客室売上が43%消えた

関連銘柄