アマゾンは月曜、4.58%高の$284.02で引け、時価総額が初めて$3Tを超えた。
この規模に届いた会社は、これで5社になる。エヌビディア、アルファベット、マイクロソフト、アップル、そしてアマゾンだ。
5社のうち4社が同じ商売をしている
顔ぶれを並べると、5社のうち4社はクラウドかAI用の半導体を本業に持つ。エヌビディアはAIの計算に使う半導体を作り、アルファベット・マイクロソフト・アマゾンはその半導体を大量に買って計算資源として貸している。純粋な消費者向けの製品会社はアップル1社だけだ。
しかもアップルは、この日1.78%安と5社で唯一下げている。先週の決算でメモリの高騰が来期の利益率を削ると示したためで、部品を買う側の弱さがそのまま出た形になる。
上位5社の並びが「計算資源を売る側」に寄っているのは、株式市場がこの数年どこに資金を置いてきたかを、そのまま映している。
$496Bと$678Bが今週も効いている
アマゾンが$3Tに乗ったのは、この日に新しい発表があったからではない。先週の決算でクラウドのAWSが前年比37%増へ加速し、契約残高$496Bを示したことの続きだ。
同じ流れが他社にも及んだ。オラクルが9.22%高でこの日の超大型株では最大の上げになり、メタが6.02%高、マイクロソフトが4.93%高、アルファベットが4.88%高。
オラクルには先週発表したグーグルとの提携の続きがあり、Gemini の各モデルを自社の業務ソフトへ組み込む話が評価されている。メタについてはモルガン・スタンレーが、膨らんだAI投資は回収できるという見方を示したと報じられた。メタは前週、設備投資の膨張と利益未達で7.95%安になっていたから、その戻りにあたる。
7月22日と同じ読み替えが起きている
ここで一度立ち止まる価値がある。今週買われている材料の多くは、先週すでに公表された数字だ。アマゾンの契約残高$496Bも、マイクロソフトの受注残$678Bも、内容は1週間前から変わっていない。
変わったのは、市場がその数字を「投資の重さ」の側から読むか、「回収の裏付け」の側から読むかという枠組みのほうである。7月下旬には前者が支配的で、設備投資の引き上げは売り材料だった。8月に入って後者へ振れた。
同じ決算書が正反対に読まれる現象は、7月22日のアルファベットで一度起きている。だとすれば、枠組みはまた振れ得る。$3Tという数字は達成の記録ではあるが、読み方が変わらない保証ではない。
