市場の重要テーマ
値動きの大きさではなく、市場全体や業界の流れを変えた出来事を1本ずつ選んで解説する特集記事の一覧です。
09.04
金曜 · 5本今日
エヌビディアが$12.9Bで 買ったのは300万の モデルが 集まる 場所
エヌビディアがAIプラットフォームのハギングフェイスを$12.9Bで買収すると発表した。同社にとって2番目の規模の買収になる。ハギングフェイスは300万のモデルと50万のデータセットが置かれ、1,800万人の開発者が使う場所である。エヌビディアは、ここで作ったものを動かすのに自社の計算資源は必要ないと明言した。半導体の会社が、半導体を選ぶ手前の場所を押さえたことになる。
記事を読む09.03
木曜 · 5本
デル15.81%高。 AIサーバーの 受注残が$95Bに 積み 上がった
デル・テクノロジーズが四半期決算を発表し、株価は15.81%高で引けた。前日は決算を控えて6.80%安だった銘柄である。四半期のAIサーバー受注は過去最高で、期末の受注残は$95Bに積み上がった。受注残は「契約はしたが、まだ納めていない分」を指す。これが過去最高ということは、来期以降の売上がすでにかなりの部分決まっているという意味になる。
記事を読む09.02
水曜 · 5本
ターナス新CEO初日、 ナスダック1.03%安。 アップルだけ2.61%高
ジョン・ターナス氏が9月1日付でアップルのCEOに就いた。ティム・クック氏の15年が終わり、執行会長へ回る。交代は4月に発表済みで驚きはない。それでもナスダックが1.03%安、情報技術セクターが2.60%安となった日に、アップルは2.61%高で終えた。売られる理由が並ぶ日に買われたことのほうが、この交代の受け止め方を語っている。
記事を読む09.01
火曜 · 5本
エジソン23.07%安、 PG&E20.06%安。 賠償は 電力会社に 残った
カリフォルニア州議会が土曜に出した山火事対応の法案に、上場電力会社の賠償責任を軽くする条項が入らなかった。保険会社の代位求償権を制限する案も先に退けられている。設備が火元になったときの請求額に上限が見えないまま残り、州内の電力3社がそろって売られた。
記事を読む08.29
土曜 · 5本
GPU300万個の 約束で 上げたのは アマゾン、 エヌビディアは4.57%安
AWSがエヌビディアのGPUをさらに200万個追加すると発表し、確約は300万個規模になった。3月に示した100万個超の枠は、想定より早く埋まったという。買われたのは発注した側のアマゾンで3.97%高。受注した側のエヌビディアは4.57%安だった。
記事を読む08.28
金曜 · 5本
オクタ28.63%高 ── AIエージェントが 警備の 仕事を 増やした
同じ日に決算を出した2社が、そろって市場予想を上回り見通しを引き上げた。理由として両社が挙げたのは、自律的に動くAIエージェントが増え、その一つひとつに身元と権限の管理が要るようになったこと。セキュリティ関連のETFは1日で約9%上げ、2025年4月以来の上げ幅となった。
記事を読む08.27
木曜 · 5本
アバクロ35.67%高。 違法と された 関税の 還付が 利益の4割を 作った
アバクロンビー&フィッチが35.67%高となった。押し上げたのは商売ではなく、裁判所が違法と判断したIEEPA関税の還付である。1株あたり$1.75にあたり、通期の利益見通しは2割以上引き上げられた。同じ還付をまだ受け取っていない小売は他にもいる。
記事を読む08.26
水曜 · 5本
ディックス30.68%安。 靴の 売れ 行きへの 警告が 小売を 連鎖安に した
スポーツ用品小売のディックス・スポーティング・グッズが、決算を受けて30.68%安となった。出来高は普段の19.6倍で、一日の下げとしては過去最悪級と報じられている。運動靴と衣料の需要が弱っているという警告が、同業の株まで連れて下げた。
記事を読む08.25
火曜 · 5本
マグナ7.19%安。 カナダ車50%関税の 請求書は、 まず 部品会社に 届いた
トランプ大統領が、カナダ産の自動車・部品・鉄鋼への関税を2027年1月1日から50%に引き上げると表明した。いまの25%の倍である。月曜に最も売られたのは完成車メーカーではなく、カナダに本社を置く部品会社のマグナ・インターナショナルで、7.19%安となった。
記事を読む08.22
土曜 · 5本
30年債5.27%、 公益株だけ0.99%安に なった
金曜のS&P 500は0.43%高で11セクター中10が上げたが、公益事業だけ0.99%安だった。10年物国債利回りは4.734%、30年物は5.273%まで上がっている。センプラは5.14%安の$82.89、エジソン・インターナショナルは4.11%安の$71.59だった。
記事を読む08.15
土曜 · 5本
記録づくめの アプライドが5.12%安。 中国は 売上の28%まで 縮んだ
半導体製造装置のアプライド・マテリアルズは、四半期の売上と利益がそろって過去最高になり、次の四半期の見通しも市場予想を大きく上回った。それでも株価は5.12%安。中国向けの比率が1年で35%から28%へ落ちた点に、市場の目が向いた。
記事を読む08.14
金曜 · 5本
ワークデイ17.78%高。 AIに 売られた ソフト株に 買収の 値札が 付いた
人事・財務ソフトのワークデイに、投資ファンドのシルバーレイクが買収の協議を持ちかけているとロイター通信が報じた。株価は一時25%急騰し、取引が一時止まるほど買いが殺到。実現すればソフトウェア企業の買収として史上最大級になる。AIに置き換えられるという警戒で売られてきたソフト株全体に、買い戻しが広がった。
記事を読む08.12
水曜 · 5本
アルファベット3.84%安。 AIの 請求書を 市場が 疑った日
検索と広告で世界最強クラスの現金製造機だったアルファベットが、この日は大型テック売りの中心になった。今年の設備投資計画は$195B〜205Bへ引き上げられ、手元に残る現金は四半期として初めてマイナスに転じた。「AIの請求書を誰がどう払うのか」への警戒が広がっている。同じ理由でオラクルとデルも3%台の下げになった。
記事を読む08.11
火曜 · 5本
原油5%高で$82。 ホルムズ再開の 「言葉」が 崩れた
米国とイランのホルムズ海峡再開協議がまとまらないとの見方が広がり、WTI原油は5%急騰して$82.13になった。トランプ大統領は「半分だけ交渉している状態」と述べ、イラン側は海峡の管理権維持と通行料徴収を再開条件に要求。8月上旬に「合意は近い」との発言で2日で1割下げた原油は、その分を取り戻す方向に振れた。シェブロン4.48%高、エクソンモービル4.41%高とエネルギーは全面高。
記事を読む08.06
木曜 · 6本
リリー売上47.7%増。 指数が 重い日に 製薬だけが 全面高
イーライリリーが4〜6月期の決算で4.86%高になった。売上$22.97Bは前年比47.7%増で、市場予想の$20.26Bを大きく超え、通年見通しも$85〜87Bへ引き上げた。飲み薬の肥満・糖尿病薬オルフォルグリプロンは米国で承認申請を済ませている。アムジェンも通期引き上げで4.57%高と上場来高値圏、アストラゼネカが3.78%高。S&P 500が反落する日に、製薬がそろって買われた。
記事を読む08.05
水曜 · 5本
原油2日で1割安。 ホルムズ海峡の 再開が 語られ始めた
トランプ大統領がイランとの協議は進行中だと述べ、ベッセント財務長官が商船の自由な通航を伴うホルムズ海峡の再開について火曜か水曜にも合意し得ると語った。WTI原油は6.27%安の$75.30で、前日の5.44%安と合わせて2日で1割を超えて下げている。前号ではイラン側が協議の存在を否定していた。値段は、船が通る前に動いている。
記事を読む08.04
火曜 · 5本
アマゾン$3T到達。 5社目の 顔ぶれが 示すもの
アマゾンの時価総額が初めて$3Tを超えた。エヌビディア・アルファベット・マイクロソフト・アップルに次ぐ5社目で、5社のうち4社がクラウドかAI半導体を本業に持つ。同じ日にオラクルが9.22%高、メタが6.02%高と大型テックがそろって上げており、先週の決算で示された受注残と契約残高が、株価の裏付けとして機能し続けている。
記事を読む08.01
土曜 · 5本
アマゾン15.32%高。 契約残高$496Bが 設備投資を 正当化した
アマゾンのクラウドAWSが前年比37%増と18四半期ぶりの高い伸びを記録し、利益率も39.4%へ改善した。2026年の設備投資見通しを約$200Bから約$220Bへ引き上げたにもかかわらず15.32%高になったのは、AWSの契約残高$496Bを示したからだ。木曜のマイクロソフトの受注残$678Bと同じ構図で、投資の額ではなく、その隣に契約の山が並ぶかどうかが株価を分けている。
記事を読む07.31
金曜 · 5本
マイクロン18%高。 サムスンの 「不足は2028年まで」が 効いた
4日で約25%売られたマイクロンが18.36%高、サンディスクは25.99%高。メモリ株が一斉に切り返した。木曜朝の韓国サムスン電子の決算が営業利益約19倍という数字とともに「メモリの供給制約は2028年まで続く」と明言し、売りの根拠だった「中国の増産で値崩れ」の筋書きに真っ向から反証を入れたためだ。装置のラムリサーチも過去最高の決算で17.98%高となった。
記事を読む07.30
木曜 · 5本
FOMCが9対3で 割れた。 全面安の 中で 買われたSAPと トヨタ
FOMCは政策金利3.50〜3.75%を据え置いた。だが投票は9対3に割れ、3人の連銀総裁が利上げを主張した。インフレが目標を上回り原油も急騰する中での据え置きに、市場は「後手に回る」懸念で応じ、ダウは2.19%安。その全面安の中で、自社株買いを始めたSAPと、割安株への資金移動を受けたトヨタADRが逆行高になった。
記事を読む07.29
水曜 · 5本
コーニング12%安、 スターリング15%安。 売られたのはAIの 配管だった
火曜の下げ幅を並べると、半導体そのものより深く売られたものが見えてくる。光ファイバーのコーニングが12.10%安、冷却のキャリアが8.90%安、電源のブルームエナジーが11.34%安、造成工事のスターリングが15.21%安。AIデータセンターを建てて動かすために必要なもの一式が、同じ日に同じ方向へ売られた。テーマ買いの巻き戻しは、こういう形で現れる。
記事を読む07.28
火曜 · 5本
指数が 動かない 日ほど、 中身は 激しく 動いている ── 半導体から ソフトへの 一日 乗り換え
月曜のS&P500は0.02%高。ほとんど動かなかったこの指数の下で、半導体が5%前後崩れ、ソフトウェアが7〜11%上げた。売りと買いがちょうど同じ大きさでぶつかったから、平均は静かに見えただけだ。指数を見て「何もなかった」と判断すると、相場の主役が入れ替わった日を丸ごと見落とすことになる。
記事を読む07.25
土曜 · 5本
AIに 金を 使わない 会社が、 いちばん買われた ── アップル+3.5% 「嵐の 中の 港」
半導体もハイパースケーラーも、AIに巨額を投じる会社が軒並み売られた金曜。逆に買われたのは、AI設備投資の軽いアップルやIBMだった。ある証券会社はアップルを「嵐の中の港」と呼んだ。1週間の相場が、市場の選別軸を「AIに大金を使う側は罰、使わない側は報い」へと反転させつつある。
記事を読む07.24
金曜 · 5本
サウジの タンカー2隻が 撃たれ、 ブレントは$100を 超えた ── 8週間ぶりの 大台、 株価の 方は 追いつかない
フーシ派が紅海でサウジアラビアの原油タンカー2隻を攻撃し、ブレント原油は7%高の$100.69と8週間ぶりに大台を回復した。前日までの封鎖宣言が現実の攻撃に変わり、原油の通り道は2カ所同時に脅かされている。ところがエネルギー株はほぼ無反応で、市場はまだこの供給不安を一時的なものと見ている。
記事を読む07.23
木曜 · 5本
言い訳は 「AI市場の かつてない 変化」 ── ペガシステムズ16%安が、 ソフト売りの 正体を 言語化した
業務ソフトのペガシステムズが売上・利益とも予想未達の決算を出し、16%安で52週安値を更新した。会社が理由に挙げたのは「AI市場のかつてない変化で顧客が購入判断を先送りしている」という説明。この一言がServiceNowやUiPathなどソフトウェア株全体の売り材料になり、情報技術セクターは11業種の最下位に沈んだ。
記事を読む07.22
水曜 · 5本
全面高の 日に、 ソフトだけが 逆走した ── 半年で 半値の フィグマ、 4カ月で$2T消えたSaaS
火曜はナスダックが1.29%上がる全面高だったのに、フィグマが9%近く、テナブルが10%近く下げるなど、ソフトウェア株だけが売られた。AIに仕事を奪われる懸念と、ハードに予算を食われる構図が重なり、2026年に入って4カ月で約$2Tが消えた「SaaS売り」がまだ終わっていないことを示した。
記事を読む07.21
火曜 · 5本
採掘場がAIの 大家に 変わる ── ハット8とIRENに、 1日で$12.6Bの 契約
ビットコイン採掘のハット8が15年・$9.8BのAIデータセンター賃貸契約を、同業のIRENが$2.8BのAIクラウド契約を同じ日に発表した。電力を確保している採掘会社がAIインフラの貸し手に転身する流れが契約金額で裏づけられ、採掘株が軒並み急騰した。
記事を読む07.18
土曜 · 5本
AIが チップ設計を48時間で 終えた ── 設計ソフト2強の 「堀」が 疑われ始めた
中国のAI「Kimi K3」が専用ソフトを使わずにチップ設計を48時間で自動完了し、設計ソフト2強のケイデンスとシノプシスが急落した。AIの進化を追い風にするはずだった業界の前提が、AI自身に問い直された。
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