8月最初の取引日は、戦争の話から始まった。
日曜、トランプ大統領がイランへの一連の攻撃を見送り、月曜から新たな協議を始めると述べたと報じられた。2月末に始まった戦闘でホルムズ海峡は実質的に閉じられ、原油は7月だけで20%超上げていた。その前提が崩れる可能性が出たことで、WTI原油は5.44%安の$80.06まで下げている。
株はこれを追い風として受け取った。ダウは1.32%高の53,178.41ドルで最高値を更新、S&P 500は1.48%高、ナスダックは2.13%高。11セクターのうち10が上げ、下げたのはエネルギーだけだった。恐怖指数のVIXは15.86。
ただし、イラン側は月曜の時点で「協議は行われておらず、会合の予定も無い」として、この話を否定している。相場が織り込んだのは合意そのものではなく、合意があり得るという可能性の分だけだ。
3つのポイント
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アマゾンが$3Tの大台に乗った:アマゾンは4.58%高の$284.02で、時価総額が初めて$3Tを超えた。この規模に届いたのはエヌビディア・アルファベット・マイクロソフト・アップルに次ぐ5社目になる。先週の決算でクラウドのAWSが37%増へ加速し、契約残高$496Bを示したことの続きだ。同じ流れでオラクルが9.22%高、メタが6.02%高、マイクロソフトが4.93%高、アルファベットが4.88%高と、大型テックがそろって上げた。
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AIの設備を貸す側がさらに強かった:計算資源を貸す新興勢の上げ幅は大型テックを上回った。コアウィーブが19.49%高、ネビウスが11.64%高、セレブラスが10.70%高。ネビウスはReflection AIへ2029年までに$1B超の計算資源を売る契約を明らかにしており、コアウィーブにはTruistの投資判断引き上げがあった。裏方も動いており、データセンターの電源と冷却を担うバーティブが8.89%高、光通信部品のアプライド・オプトエレクトロニクスが16.85%高だった。
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売られたのは製薬とエネルギー:アストラゼネカは6.88%安。ブリストル・マイヤーズとの統合に向けた初期段階の協議が報じられ、合計で$400B近くになる規模と伝えられた。買収する側の負担と独占禁止の審査を嫌気した売りで、相手方のブリストルは0.24%高とほぼ動いていない。イーライリリーが2.39%安、アッヴィが2.33%安と、大型の薬は先週から売られ続けている。エネルギーは原油安を受けて0.90%安と唯一のマイナスで、オクシデンタルが2.80%安、シェブロンが1.85%安だった。
戦争の影は、別の場所に残っていた。マリオットは6.97%安。4〜6月期の売上が市場予想に届かず、7〜9月の利益見通しも下回ったのだが、中身を見ると中東の客室あたり売上が43%減っている。原油が「和平の可能性」を織り込んで下げた同じ日に、ホテルの決算には「すでに起きた戦争」が数字で出た。
個別ではゲームストップが12.25%安。約$1.4Bの転換社債を自社株と交換すると発表し、現金を使わずに借金を消せる一方で株数が増えることが嫌われた。アトコアは28.22%高で、イタリアのプリズミアンが1株$95の現金で買収することに合意している。
原油が下げ、株が上がった1日だった。ただし、その根拠は「協議が始まるらしい」という一報である。イランは否定しており、マリオットの数字は戦争が続いた四半期の実績を示している。次に確かめるべきは、協議が実際に始まるかどうかだ。
