月曜の米国株はまだら模様だった。ナスダックは -1.32%(26,167)と下げ、S&P500 は -0.37%(7,473)、一方でダウは +0.29%(51,713)と逆に上げた。10年債利回りは4.51%へ上がり、相場の不安を映すVIX(恐怖指数)も17.3へ上昇した。売りと買いがはっきり分かれた一日だった。
3つのポイント
- AI設備投資への懸念で大型ハイテクが下落:人工知能に投じる巨額の投資が、企業の利益をむしろ圧迫するのではないかとの懸念が広がった。アルファベットが約5%安、パランティアが -7%、オラクルも5%安と、AIに大金を使う側が売られ、ナスダックの下げを主導した
- 「機材を売る側」は逆行高:同じAIでも、その投資の受け皿となる側には買いが向かった。AIサーバーのスーパー・マイクロが15%超の急騰、データセンターの光通信や電源、メモリのコヒレント・コーニング・マイクロンも大きく上げた。AI投資の拡大は、機材メーカーにとっては逆に売上の増加を意味する
- 金利上昇でディフェンシブに資金:10年債利回りの上昇を受け、株価の高いハイテクから資金が抜け、景気に左右されにくいヘルスケアやエネルギーへ向かった。医薬のアッヴィが逆行高となり、ヘルスケアはこの日数少ない上昇セクターだった
補足
「AIブーム」とひとくくりにされがちだが、この日はその中で明暗が分かれた。AIに大金を使う側(プラットフォームの大型ハイテク)は、投資負担への懸念で売られた。一方、その投資で機材を売る側(AIサーバー・光通信・電源・メモリ)は、需要の裏付けとして買われた。同じテーマでもお金の流れのどちら側にいるかで、株価の反応は正反対になる――その典型が出た一日だった。
