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sodate Stories ・ 2026.08.11

原油5%高で$82。ホルムズ再開の「言葉」が崩れた

米国とイランのホルムズ海峡再開協議がまとまらないとの見方が広がり、WTI原油は5%急騰して$82.13になった。トランプ大統領は「半分だけ交渉している状態」と述べ、イラン側は海峡の管理権維持と通行料徴収を再開条件に要求。8月上旬に「合意は近い」との発言で2日で1割下げた原油は、その分を取り戻す方向に振れた。シェブロン4.48%高、エクソンモービル4.41%高とエネルギーは全面高。

2分で読める ・ sodate 編集部
エクソンモービルの施設。原油5%高を受けて4.41%高となった
Kenneth C. Zirkel · CC BY 4.0

8月の頭、市場は「ホルムズ海峡の再開合意が近い」という当事者の言葉で原油を2日で1割売った。当時の朝刊はこう書いている——実際に船が通るまでは、この値段は言葉の上に立っている。

月曜、その言葉が崩れた。トランプ大統領は日曜に「イランとは半分だけ交渉している状態」と述べ、イラン側は海峡の管理権の維持、通行料の徴収、制裁の解除を再開の条件として要求していることが伝わった。米国が受け入れを拒む条件が並び、早期再開への期待は後退。WTI原油は5%急騰して$82.13、ブレントは$87.72になった。

メジャー5社は4〜6月期に合計$48Bを稼いだ

原油高はそのままエネルギー株の買いになった。シェブロンが4.48%高、エクソンモービルが4.41%高。原油の値段に業績が直結するAPAは9.01%高と上げが大きい。石油大手5社は燃料価格の上昇を追い風に、4〜6月期だけで合計$48Bを稼いでおり、封鎖の長期化は当面の利益を押し上げる方向に働く。

変わり種はシェニエール・パートナーズの3.96%高だ。ホルムズ海峡は世界のLNG輸送の約2割を占めるカタール産の通り道で、封鎖以降カタールの積み出しが止まっている。海峡を通らずに欧州・アジアへ売れる米国産LNGの輸出拠点を持つ同社には、海峡が閉じているほど注文が向かう構図になる。

言葉で1割下げ、5%戻した2週間

この2週間の原油は、合意期待の言葉で1割下げ、停滞の言葉で5%戻した。船はまだ一隻も通っていない。実物が動かないまま言葉で往復する相場は、次の言葉でまた逆に振れる。エネルギー株の急な上げ下げは、この構図ごと理解しておきたい。

sodate Daily ・ 2026.08.11この日の朝刊を読む

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