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sodate Stories ・ 2026.09.02

グーグル地熱を400MW買う。ファーボエナジー28.41%高

ファーボ・エナジーが、ユタ州で建設中のケープ・ステーションから約400メガワットの電気をグーグルへ供給する契約を発表した。送電開始は2028年で、グーグルは2030年6月までに約600メガワットを追加できる。AIデータセンターの電気をどこから引くかという問いに、地熱が現実的な答えとして入ってきた。株価は28.41%高で中型株の上昇率首位となった。

FRVO28.41%GOOGL1.28%3分で読める ・ sodate 編集部
カリフォルニア州マウンテンビューのグーグルの拠点。同社はユタ州の地熱発電から約400メガワットを買う契約を結んだ
Austin McKinley · CC BY 3.0

AIの電力不足の話に、地面の下から答えが出てきた。

ファーボ・エナジーが、ユタ州南西部で建設中のケープ・ステーションから約400メガワットの電気をグーグルへ供給する契約を結んだと発表した。

送電開始は2028年の予定である。株価はこの日28.41%高で、中型株の上昇率首位になった。

FRVOFervo Energy$19.7528.41%
直近1か月の終値 (日足)。緑=前日より上げた日、赤=下げた日30日 $15$26
ファーボ・エナジーの1か月。グーグルとの電力供給契約が伝わり28.41%高となった

強化地熱とは、熱い岩に水を通す発電のこと

普通の地熱発電は、温泉のように熱水が湧く場所でしか成り立たない。だから使える土地が限られてきた。

強化地熱はそこを変える。熱いだけの硬い岩盤に横穴を掘り、割れ目を作り、水を通して蒸気を取り出す。掘る技術はシェールガスの開発で磨かれたものだ。

ファーボはケープ・ステーションに$2B超を投じている。完成すれば、この方式では世界最大の設備になる。

データセンターの電気は、風でも太陽でもなく「常に出る電気」が要る

なぜ検索の会社が地熱を買うのか。計算機は昼も夜も止まらないからである。

太陽光は夜に出ず、風は吹かない時間がある。蓄電池で埋めることはできるが、費用がかさむ。

地熱は天候に関係なく一定の出力を出し続ける。原子力やガス発電と同じ「動かし続けられる電源」の側に入る。

グーグルは2030年6月までに約600メガワットを追加できる権利も得た。全部使えば1,000メガワット規模になる。

5年かけて3メガワットから1,000メガワット規模へ

両社の関係は2023年、ネバダ州の3メガワットの実証から始まった。その後115メガワットの契約に育ち、今回はその一桁上である。

契約を発表した日の両社前日比・9/1

グーグル側はこの日1.28%安だった。金利上昇で大型テックが広く売られた日なので、この契約が株価に効いた形跡はない。買う側にとっては調達の一件にすぎない。

見ておくべきは、2028年に本当に電気が出るか

契約は結ばれたが、電気はまだ流れていない。

送り先となるユタ州のデータセンターは場所が決まっておらず、規制当局の承認も残っている。掘削の歩留まりや工期の遅れも、この方式では珍しくない。

それでも28%の値上がりが示したのは、AIの電力調達が「発電所を建てる」から「どの電源と長期契約を結ぶか」へ移ったことである。

この日の市場全体の動きは朝刊にまとめている。

sodate Daily ・ 2026.09.02この日の朝刊を読む

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