前日に25年ぶりの下げ幅を記録した会社が、翌日には上昇率の上位に戻ってきた。
エジソン・インターナショナルが8.93%高の$58.80。前日は23.07%安だった。PG&Eも5.95%高の$14.06で、前日の20.06%安から戻している。
EIXEdison International▲8.93%
PCGPG&E▲5.95%
SRESempra▲3.13%
セイグル判事が「裁判なしの責任」を認めなかった
カリフォルニア州上位裁判所のローラ・セイグル判事が、2025年にロサンゼルス近郊で起きたイートン・ファイアをめぐる申立てを暫定的に退けた。
申し立てていたのは保険会社側である。州法には、電力会社の設備が火事の原因なら会社が責任を負うという規定がある。保険会社はこれを根拠に、裁判を開くまでもなくサザン・カリフォルニア・エジソンの責任を確定させ、数十億ドル規模の損害を負わせるよう求めていた。
判事はこれを認めなかった。責任があるかどうかは、審理を経て決めるという判断である。
ロサンゼルス郡消防局は、この火事の原因を「使われていない鉄塔で起きた電気のアーク放電」と結論づけていた。会社側は、原因の認定と法的責任は別だと主張してきた。
前日はSB 492に賠償責任の上限が入らず23.07%安だった
8月31日、カリフォルニア州議会が出した山火事対応の法案(SB 492)に、上場電力会社の賠償責任を軽くする条項が入らなかった。
電力会社が何年も求めてきた保護が、今の会期では通らない。その一点で、エジソンは25年以上で最大の1日の下げになった。
複数の証券会社が投資判断を引き下げている。ミズホは「アウトパフォーム」から「ニュートラル」へ、目標株価を$86から$70へ。バンク・オブ・アメリカとアーガスも同じ日に格下げした。
戻したのは前日の下げの3分の1ほどにすぎない
ここを取り違えないほうがいい。法案の中身は前日から変わっていない。
つまり、山火事の請求書が電力会社に残るという構図はそのままである。この日の上昇が言っているのは、「請求書は自動的に確定するわけではない」ということだけだ。
前日の下げ幅に対して、戻したのは3分の1ほどにすぎない。
見ておくべきは次の会期と、イートン・ファイアの審理
次の焦点は2つある。州議会が次の会期で賠償責任の枠組みに手を付けるかどうかと、イートン・ファイアの審理で原因と責任がどう結び付けられるかである。
どちらも数か月では終わらない。この2社の株価は、当面その進み具合に揺らされ続ける。
この日の市場全体の動きは朝刊にまとめている。
