東芝は10月2日、フィリピンのラグナ工業団地で拡張したニアラインHDDの生産ラインから、製品を初出荷したと発表した。ニアラインHDDはデータセンターで大量のデータを保存するための製品だ。
10月2日の米ストレージ2社前日比・10/2
WDCWestern Digital▼10.22%
STXSeagate Technology▼10.21%
倍増を目指すのは出荷台数ではなく生産能力
同社は2027年度までに、保存容量ベースの年間生産能力を2025年度比でほぼ倍にすることを目指す。これは将来の設備能力に関する目標で、現在の出荷台数が倍になったという発表ではない。
東芝はAIとクラウドに伴うデータ保存需要の拡大を背景に挙げる。生産拠点の拡張は供給余力を増やす動きだが、将来の需要や販売価格まではこの発表から分からない。
米国上場の競合2社は同日に下落
10月2日の米市場ではウエスタンデジタルが10.22%安の$415.29、シーゲイトが10.21%安の$848.99で引けた。両社ともHDD市場に関わるため、東芝の供給能力拡大は競争環境を考える材料になる。
ただし、東芝の発表が2社の当日の下落を引き起こしたと確認できる資料はない。市場全体の動きや各社固有の材料も切り分けて見る必要がある。米国市場全体は10月3日号で振り返る。
