火曜の米国株は半導体主導で下落した。ナスダックは -2.21%(25,587)、S&P500 は -1.44%(7,365)と下げ、ダウは -0.09%(51,667)とほぼ横ばい。相場の不安を映すVIX(恐怖指数)は17.3から19.5へ急伸した。前日までの急騰から一転、売りが半導体に集中した一日だった。
3つのポイント
- メモリ・半導体が急反落:引き金は韓国勢だった。サムスン電子やSKハイニックスがメモリ売りで12%超下落し、取引が一時停止に。その流れが米国に波及し、マイクロンは -13%、サンディスクは -14% と急落した。製造装置のラムリサーチやアナログ半導体のアナログ・デバイセズも二桁前後の下げとなった
- AIインフラの急騰が巻き戻し:前日まで買われていたAIデータセンター関連も反動安。データセンター電源のヴァーティブや光通信のコヒレントが二桁安となった。AIへの借金頼みの投資拡大への警戒と、FRBがよりタカ派になるとの観測が、過熱していた相場の重しになった
- 資金は守りのディフェンシブへ:売り一色の中で、景気に左右されにくい株が買われた。医薬のジョンソン・エンド・ジョンソンやメルク、生活必需品のフィリップ・モリスが逆行高。生活必需品・ヘルスケアはこの日の数少ない上昇セクターだった
補足
数日前まで「AIの機材を売る側」として急騰していたメモリ・半導体が、今度は同じ勢いで売られた。急騰の裏には必ず反動があり、勢いで買われた株ほど、きっかけ一つで大きく振れる。VIXが一気に上がったのも、相場が神経質になっているサインだ。こういう日に値動きの荒さに振り回されないためにも、持っている会社が「どんな時に崩れるか」をあらかじめ知っておくことが効いてくる。
