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sodate Daily ・ 2026.07.152分で読める ・ sodate 編集部

静かな反発のでIBMが史上最悪の下げ ── AI支出の奔流が古い巨人を飲み込んだ

火曜の米国株は小反発したが、水面下ではIBMが1日で25%安と史上最悪の下げを喫した。顧客の支出がメインフレームからAIサーバーやメモリへ移り、古い巨人が取り残された格好だ。IBMが漏らしたセキュリティ懸念は、皮肉にもサイバー株の急騰を生んだ。

IBMコーポレート本社(米ニューヨーク州アーモンク)
Treesmittenex · CC BY-SA 4.0

火曜の米国株は小幅に反発した。ナスダック +0.90%、S&P 500 +0.38%、ダウはほぼ横ばい。月曜のショックからの揺り戻しで、表向きは穏やかな一日に見えた。

だが指数の裏で、古い巨人が崩れた。IBMが1日で -25% 安。少なくとも1968年以降で最悪の下げだ。

理由は、いま相場を動かしている当のテーマだった。顧客が、メインフレームやソフトへの支出をAIサーバーとメモリに振り替えている。IBMはその波に乗れず、取り残された。

3つのポイント

  1. AIの奔流が古い巨人を直撃:IBMの決算速報は市場予想を下回った。顧客の予算がAIサーバーやメモリへ移り、中核のメインフレーム事業が急に失速した
  2. 同じ話で、逆側が買われた:IBMが失った支出の、向かう先が買われた。AIサーバーのデル+7% 高。メモリのマイクロンサンディスクも反発した
  3. セキュリティ懸念がサイバー株を押し上げた:IBMは「顧客が業界全体のセキュリティ懸念に気を取られた」とも語った。この一言でクラウドストライク+12%オクタパロアルトも急騰した

補足

この日は大手銀の決算も集中した。ゴールドマン・サックスは記録的なトレーディングとM&Aで最高益となり、株価は +9% で最高値をつけた。一方、シティは好決算でも投資費用の増加を嫌気され、売られた。同じ日でも明暗がはっきり分かれた。

先週から続くメモリ相場は、いよいよ「誰が勝ち、誰が負けるか」を映し始めた。AIへの支出は無限ではない。増えた分だけ、どこかが削られる。今回はその削られた側に、世界有数の老舗が座っていた。