本文へ移動
米国終値9/3
S&P 5007,747.71+1.06%
NASDAQ26,584.06+1.40%
Dow Jones53,686.11+1.18%
Russell 20002,968.27+0.51%
VIX14.32-0.88
ドル円156.07-1.79%
10年債4.76%-0.03
原油 WTI91.82+0.89%
4,523.30+3.60%
Stories 一覧に戻る
sodate Stories ・ 2026.07.18

災害が少ない四半期は、こんなに儲かる ── トラベラーズ純利益46%増・株価9%高

ハイテクが売られた金曜、損保大手トラベラーズは純利益46%増の決算を受けて9%超上昇し、52週高値を付けた。災害保険金の減少と料率の規律という業界の追い風は、オールステートなど同業にも波及した。

2分で読める ・ sodate 編集部
晴天の下、緑に囲まれて整然と並ぶ米国郊外の住宅地を上空から見た写真
Derek Jensen (Tysto) · Public domain

ハイテクが売り込まれた金曜、逆へ動いた銘柄がある。損害保険大手のトラベラーズだ。四半期の純利益は前年比46%増の約$2.2Bと市場予想を大きく上回り、株価は9%超高。52週高値を付け、この日の大型株の主役になった。

なぜ利益が急増したのか

最大の要因は災害の静けさだ。暴風雨などによる災害関連の保険金支払いは$518Mと、前年同期の$927Mからほぼ半減した。過去に積んだ引当金の見直しも利益を押し上げ、保険の引受と資産運用がそろって好調だった。

もう一つが料率の規律だ。損保業界は数年かけて保険料率を引き上げてきた。その値上げが浸透したところへ災害の穏やかな四半期が重なると、利益は一気に膨らむ。CEOのシュニッツァー氏は、値下げで成長を追うことを「愚か者のやること」と退け、料率を守る姿勢を強調した。

業界全体の追い風

この構図は1社の話ではない。同業のオールステートプログレッシブもこの日そろって上昇した。半導体売りと決算失望で沈む相場の中、業績が景気やAI投資に左右されにくい保険は、数少ない資金の逃げ場になった。

何を見ておくべきか

注目は2つ。まず7〜9月期は大西洋のハリケーンが最盛期で、災害次第で利益は大きく振れる。次に成長の鈍さだ。規律を優先した結果、保険料収入は前年から横ばいで、個人向けは8%減った。値上げの追い風が一巡した後に何で伸びるのか、続く同業の決算で業界全体の答え合わせが進む。

sodate Daily ・ 2026.07.18この日の朝刊を読む

きょうのほかの記事

  1. 1AIがチップ設計を48時間で終えた ── 設計ソフト2強堀」疑われ始めた
  2. 2シェブロン「海峡を通らない道」探し始めた ── 原油は1カ月ぶりの80ドル超え
  3. 3手術のが、思ったほど伸びない ── 好決算のインテュイティブが14%売られた理由
  4. 4ランサムウェア牛乳を止めた ── 食品サプライチェーン標的になる時代

関連銘柄