全面高の火曜、逆向きに2桁下げた大型株が2つあった。どちらも決算そのものは悪くない。売られた理由は、添えられた「見通しの一行」だ。
医療・診断機器のダナハーは、4〜6月期の調整後EPSが$1.94、売上は前年比5.5%増の$6.3Bと市場予想を上回った。それでも株価は10.99%安。バイオ医薬顧客の発注時期の遅れを理由に、2026年の中核売上成長率の見通しを3〜6%から3〜4%へ引き下げたためだ。出来高は普段の約5倍に膨らみ、「良い決算の日」としては異例の売られ方になった。
指数算出のMSCIも同じ構図だった。売上は前年比12.2%増と伸びたが、調整後EPSはわずかに予想未達。さらに買収関連費用や人件費の増加を理由に2026年の営業費用見通しを引き上げ、「増収でも利益が薄まる」絵が嫌気されて10.14%安。どちらの下げも、同業他社への波及は限られた。
この2つが示すのは、決算週の採点基準だ。すでに株価が高いところまで来ている市場では、「今の四半期に合格したか」より「この先の見通しを上げたか下げたか」で点が付く。今週はアルファベット、テスラ、IBM、インテルと発表が続く。数字の行よりも、見通しの行を先に読む価値がある。
出典: Benzinga(7/21・ダナハー急落の理由) / Seeking Alpha(7/21・予想超え決算でもダナハー下落) / Reuters(7/21・費用見通し引き上げでMSCI下落) / Motley Fool(7/21・MSCI急落の理由)
