たった1日で、同じ株の物語が正反対にひっくり返った。
木曜、メモリ株は「AIの請求書を払う側」が売られる中で、逆にその投資を受け取る部品側として買われた。マイクロンは3.2%高、サンディスクも一時6%まで上げていた(引けで大半を戻したが)。テスラの決算で「メモリー価格は常軌を逸している」と語られたことが、皮肉にも品薄の証言として買い材料になった日だ。
ところが金曜、その梯子が外された。マイクロンは前日のプラスから一転して約7%安、サンディスクは10.8%安と超大型株の下げ頭になった。引き金は、韓国だった。SKハイニックスが利益確定売りで15%超も急落し、KOSPIが取引を一時止めるサイドカーを発動。この世界的なメモリ売りが、米国のマイクロンやサンディスクへ一気に波及した。
背景には、長い上げ相場の反動もある。中国メモリ勢の増産による競争激化への警戒、そして木曜から続く「AI設備投資はもうピークではないか」という不安が、通奏低音のように売りを後押しした。木曜に品薄で感謝された同じ部品が、金曜には過剰供給を心配された。
メモリは、この2週間ずっと乱高下してきた。総崩れ、反発、また総崩れ——。その振れ幅の大きさこそが、AI相場の綱引きの激しさを映している。次の四半期のメモリ価格が、この綱引きの決着をつける。
出典: 24/7 Wall St(7/24・SKハイニックスとマイクロン急落、サンディスク下落) / Motley Fool(7/24・マイクロンが金曜に下落した理由) / MLQ News(7/24・SKハイニックス急落でKOSPIサイドカー発動)
