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sodate Daily2026.07.255分で読めるsodate 編集部

ダウ上げたのに、半導体だけ4%崩れた ── 韓国発のメモリ売りが、AIチップ安全地帯を消した金曜

金曜の米国株は、指数だけ見れば穏やかだった。ダウは0.46%高、S&P500もほぼ横ばい。ところが水面下では半導体が約4.3%も崩れた。引き金は韓国のSKハイニックス急落に始まる世界的なメモリ売り。木曜のAI設備投資への不安が、今度はチップメーカー自身に飛び火し、逆に「AIに大金を使わない」会社と決算合格組に資金が逃げ込んだ。

インテルの施設。半導体全面安の金曜、好決算後の急伸を吐き出して7.9%安となった
Coolcaesar · CC BY-SA 4.0

金曜の米国株は、指数の顔だけ見れば静かだった。ダウは0.46%高、S&P 500もほぼ横ばい。値上がりした銘柄の方がむしろ多かった。

だが、その穏やかな指数が一つの暴落を隠していた。主要半導体25社の指数は約4.3%も下落したのだ。引き金は海の向こうにあった。韓国のSKハイニックスが利益確定売りで15%超も急落し、KOSPIが取引を一時止めるサイドカーを発動。その世界的なメモリ売りが、米国のチップ株へ波及した。

木曜、テスラとアルファベットの決算で始まったAIへの投資不安は「使う側」を売った。金曜はそれが、チップを作る側にまで飛び火した。前日まで「AIの部品を売れる側」として安全だと思われていたメモリまで、今度は売られた。AIチップの安全地帯が消えた日だ。

3つのポイント

  1. メモリと半導体が総崩れしたサンディスクが10.8%安で下げ頭、マイクロンは前日の上げから一転して約7%安。インテル7.9%安、Arm8.1%安、アプライド・マテリアルズ4.7%安と、製造装置まで巻き込んで売られた。韓国発の売りと、長い上げ相場のあとの利益確定が重なった。

  2. AIインフラの「借りる側」も暴落した:計算力を高い評価で売ってきた新興クラウドが総崩れした。ネビウス15%安、ブルーム・エナジー15%安、コアウィーブ11%安。メタが自社のAI計算資源を外販するとの警戒が、割高なAIインフラ株からの資金流出に火をつけた。

  3. 逃げ場は「AIに金を使わない会社」と決算合格組だった:設備投資の軽いアップルが3.5%高で「嵐の中の港」と評され、IBMも低capexのソフトへの資金回転で3.7%高。決算で数字を出したテネット・ヘルスケアは17%高、データセンターの大家デジタル・リアルティと油田サービスのSLBはそろって11%高だった。

補足

同じ「AIインフラ」でも、明暗がくっきり割れた。実際に署名済みの賃貸契約と過去最高の受注残を持つデータセンターの大家(デジタル・リアルティ)は買われ、計算力を借りて高い評価で走ってきた投機的な借り手(ネビウス、コアウィーブ)は売られた。実需の裏づけがあるかどうかが、同じテーマの中で運命を分けた。

原油は反落した。前日まで紅海の緊張で$100を超えていたブレントが落ち着き、WTIは約2%安の$90台に戻した。それでもエネルギーは、SLBの好決算に引っ張られて逆行高した。決算という「足元の数字」が、相場の重しを相殺した一日だった。

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