アムコーが火曜、24.74%安の$45.69で終えた。この日の大型株でいちばん大きな下げ幅だ。
前日の引け後に出した4〜6月期の中身は、悪くない。売上高$1.898Bで前年同期比26%増、1株利益$0.70、粗利率16.8%はこの会社として過去最高だった。数字だけ見れば、責められる要素はほとんどない。
見られていたのは次の3か月
売られた理由は、同時に示した7〜9月期の見通しにあった。売上見通しは$1.95B〜$2.05Bで、市場が期待していた水準に届かなかった。利益の見通しのほうは市場予想を上回っていたにもかかわらず、株価は売上の伸びが鈍る側に反応している。
会社が挙げた理由は3つある。メモリの調達が難しくなっていること。複数のチップを1つにまとめる製品の生産を、韓国からベトナムへ移していること。そして顧客の生産計画が変わり、稼ぎ頭のスマートフォン向けが前の四半期より1桁台後半のマイナスになる見込みであること。
どれも一時的とも言えるし、構造的とも読める。移管が終われば戻るのか、顧客が離れ始めているのか、この時点では判断できない。
高く買われていた分だけ落ちた
もう1つの要因は、株価がすでに高値圏まで買われていたことだ。アムコーは半導体の後工程を担う会社で、AI向けの高性能なチップを組み立てる工程に強い。AIデータセンターが増えれば仕事が増える、という筋書きで買い上げられてきた。
期待が高いほど、少しの未達が大きく響く。前日の月曜、アムコーはすでに6.54%下げていた。中国のメモリ大手の上場と装置の国産化報道で、半導体全体が売られた日だ。そこへ火曜の見通し未達が重なった。
よい決算が売られる日には、株価が終わった四半期ではなく次の四半期を見ていることが、はっきり形になって出る。マイクロンのように何も発表していない会社が8.85%下げた同じ日に、過去最高を出した会社が24.74%下げた。この2つは矛盾していない。どちらも、これから先どうなるかだけを見た結果だ。
