金の先物は水曜、2%あまり上げて$4,100台を回復した。これを受けて金鉱株が全面高になり、最大手のアグニコイーグルは9.85%高。素材セクターは2.37%高で、S&P 500が反落する日の11セクター首位になった。
背景にあるのは、ここ数日の原油の急落と同じ話だ。ホルムズ海峡の再開協議が進んでいるという当事者の発言で、原油は2日で1割超下げた。原油発のインフレ警戒が薄れれば、金利の観測は金に追い風の方向へ動く。利息を生まない金は、金利が下がる局面で持ちやすくなるからだ。
同じニュースで、油は下がり金は上がる
エネルギーセクターはこの日1.87%安で最下位だった。素材の首位とエネルギーの最下位は、同じ協議のニュースの裏表である。原油の値段で稼ぐ会社には逆風、原油が下げて金利観測が緩む構図は金鉱の追い風になる。
注意点も前号までと変わらない。ホルムズ海峡の合意は「達し得る」と語られた段階のままで、水曜のうちに続報は出ていない。協議が崩れれば、この裏表はそのまま逆回転する。金の$4,100台も、油の$75台も、まだ言葉の上に立っている。
