スペースXは水曜、13.61%安で引けた。上場後初となる4〜6月期の決算そのものは悪くない。売上$7.81Bは前年比92%増で市場予想を超え、赤字も縮んだ。
売られたのは支出の速さだ。設備投資は四半期で$18.4Bと、前の3か月の$10.1Bからほぼ倍増した。AI関連の支出は半年で$23Bを超えている。1年前の同じ半年は$3.3Bだった。売上が2倍になる間に、使う金は7倍になった計算になる。
一言で動いた勢力図
この決算説明会には、もう1つの主役がいた。マスクCEOは今後のAIインフラをエヌビディア製品だけで作ると表明し、次世代機Vera Rubinを「最良のAIコンピュータ」と呼んだ。5月時点ではAMDとの併用方針を示していたから、方針の転換である。
市場の反応は速かった。エヌビディアは3.43%高。AMDは7.04%安と、火曜引け後の決算で粗利益率54%が予想の56%に届かなかった失望に、大口顧客の前提が消える逆風が重なった。売上$11.5Bと50%増でも「例外的な結果ではなかった」と評されている。
見えたのは「AIの買い手」の力
AIの半導体を巡る話は、これまで作る側(エヌビディア、AMD)を中心に語られてきた。この日はっきりしたのは、巨額を払う買い手の調達方針ひとつで、作る側の株価が同じ日に逆方向へ動くということだ。スペースXのAI支出は半年で$23B。この規模の買い手は、もう相場の脇役ではない。
