イーライリリーは水曜朝の決算で4.86%高になった。4〜6月期の売上$22.97Bは前年比47.7%増。市場予想の$20.26Bを大きく超え、通年の売上見通しも$85〜87Bへ引き上げた。
数字の柱は変わらず肥満・糖尿病薬だ。加えてこの決算では、飲み薬のオルフォルグリプロンが2型糖尿病向けの承認申請を米国で済ませたことが示された。注射でなく錠剤で済むなら、使える人の裾野は大きく広がる。次の成長の弾を装填しながら、いまの弾もまだ加速している——そういう決算だった。
買われたのはリリーだけではない
アムジェンは火曜引け後の決算で、調整後1株利益$6.29が予想の$5.62を大きく上回り、通年の売上見通しを$38.2〜39.4Bへ引き上げた。株価は4.57%高で上場来高値の圏内にある。アストラゼネカも3.78%高。
この日はS&P 500が0.17%安、ナスダックが0.83%安と重く、AI関連には売りが出ていた。その中でヘルスケアのセクターはプラスを守っている。決算という個別の材料がそろって良かったことに加え、AIの熱と距離のある置き場所として選ばれた面もありそうだ。
薬の需要は景気でも、AIの設備投資でも決まらない。指数が重い日の全面高は、その独立性が買われた形である。肥満薬を巡る各社の性格はGLP-1のテーマ特集で読み比べられる。
