シーはシンガポールに本社を置き、東南アジアと台湾でネット通販ショッピー、ゲームのガレナ、金融のマンディリを展開する。この日の朝に発表した決算は、売上が市場予想を大きく上回り、さらに通販事業の通期の利益見通しを引き上げる内容だった。
「成長か採算か」の二択を拒んだ決算
新興国のネット通販は長らく、「シェアを取るためには赤字を掘り続けるしかない」と見られてきた。シー自身も過去には拡大を優先して赤字を膨らませ、株価が急落した経験を持つ。
今回の決算が評価されたのは、成長率を保ったまま利益の見通しを上げた点にある。値引きと配送補助で買った成長ではなく、手数料や広告など収益側が伸びている説明が効いた。
この日は高い成長を前提に買われてきた銘柄が売られやすい地合いで、同じ日に見通しを引き下げたオンは2割安になっている。同じ「高成長株の決算」でも、見通しを上げたか下げたかで真っ二つに分かれた。市場が業績の中身を選別しはじめたことを示す、分かりやすい対照だった。
