AIの金の流れを疑う売りが大型テックを襲った日に、その金を受け取る側は買われた。半導体の製造装置株だ。
起点はTSMCの月次売上にある。7月の売上が前年から45%近く増え、AI向け半導体の生産がフル回転していることを示した。半導体を作る会社が儲かれば、次に金が向かうのは工場と装置だ。
露光装置のASMLはこの日の朝、証券会社が世界の装置支出の予測を大きく引き上げたことも重なり、3.80%高で装置株上昇の先頭に立った。
連想は検査装置まで届いた
成膜・エッチング装置のラムリサーチは1.64%高。目立ったのは検査・計測装置のオント・イノベーションで、自社の発表がないまま9.76%高まで買われた。手がかりは同業Camtekが公表した記録的な受注残で、AI半導体の歩留まりを支える検査工程の需要の強さが裏付けられた形だ。
同じ装置でも、露光・成膜・検査と担う工程は違う。それでも「作る側への投資は続く」という一つの筋で束ねて買われたのが、この日の特徴だ。AIをめぐる選別が「金を出す側は売り、受け取る側は買い」という単純な構図で動いたことを示している。半導体株の役割の違いは半導体株の解説に整理してある。
