タペストリーは、バッグのコーチとケイト・スペードを抱えるブランド企業だ。直近の四半期は売上が前年から8.9%増え、1株利益も市場予想を上回った。数字だけ見れば、悪い決算ではない。
それでも株価は16.49%安。売られた理由は、過去ではなく未来にある。
来期の売上見通しは「1桁台半ばの伸び」
会社が示した来年6月までの1年間の売上見通しは、$8.4B〜8.5B。伸び率にすると1桁台半ばにとどまる。今期は為替の影響を除いて17%伸びただけに、減速の幅が大きく見えた。
高い成長を前提に買われてきた株では、この「伸びの鈍化」が最も重い売り材料になる。今週のランニングシューズのオンの急落と、まったく同じ構図だ。
ケイト・スペードは売上10%減
もうひとつの重しが、買収したケイト・スペードだ。四半期の売上は前年から10%減り、経営陣も立て直しに時間がかかっていることを認めた。
けん引役のコーチが強いほど、グループの成長がコーチ1本に頼る構図が際立つ。ブランドをもう1本育てられるか。それがこの会社の次の1年の宿題だ。
