掲示板サイトのレディットが12.63%高の$178.09で終えた。市場全体が小幅安だった日に、大型株のなかで最も上げた銘柄になった。
理由は業績ではない。8月18日付でS&P 500に採用されると発表されたことだ。入れ替えで指数から外れるのは、賃貸住宅のアバロンベイ・コミュニティーズになる。
指数連動ファンドが1,670万株を買いに来る
S&P 500に連動する投資信託やETFは、指数の中身と同じ株を同じ比率で持つ必要がある。新しく採用された銘柄は、好き嫌いに関係なく買わなければならない。
ある大手証券の試算では、その買いは1,670万株、金額にして$3B近くになる。レディットの通常の出来高でいえば、およそ3日分にあたる。
さらにこの銘柄は、浮動株の13.24%が空売りされていた。上がり始めると買い戻しが重なるので、値動きは大きくなりやすい。
年初来3割安の株に、需給だけが効いた
見落とせないのは、レディットの株価が年初から3割ほど下げていたことだ。直近1か月でも2割超の下落だった。
下げの背景として繰り返し指摘されてきたのが、検索からの流入への不安だ。生成AIが答えを直接返すようになると、検索から掲示板へ来る人が減る。広告収入がそこに乗っている以上、この心配は消えない。
つまりこの日の12.63%高は、事業の見通しが変わったから起きたわけではない。指数入りという需給の話が、下げ過ぎた株に一時的に効いた形だ。
見ておくのは18日を過ぎた後
指数連動の買いは採用日の前後に集中する。メタ・プラットフォームズに続く2社目のSNS銘柄という肩書きは残るが、機械的な買いはそこで終わる。
その後も株価が持つかどうかは、朝刊で見た相場全体の地合いと、検索経由の利用者数を示す次の四半期の数字次第になる。
