記憶装置の株が3日続けて買われた。サンディスクが7.39%高、シーゲイトが5.65%高。ウエスタンデジタルは4.41%高、マイクロンは2.30%高で終えている。
指数が小幅安だった日に、この一角だけが逆を向いた。
契約総額$93.9Bという数字が効いている
きっかけは前日の投資家説明会だ。サンディスクは顧客8社と複数年の販売契約を結んだと説明した。その総額が$93.9Bになる。
8社のうち3社は、米国の大手データセンター事業者だという。会社はあわせて$14Bの自社株買い枠も追加した。
メモリの商売は、値段が上がったり下がったりを繰り返してきた。何年分もの注文をあらかじめ確定させるやり方は、その周期そのものを変えにいく動きになる。
韓国のコスピが初めて7,000を超えた
もう一つの押し上げ役は韓国だ。コスピ指数が7月の安値から2割超上げ、初めて7,000を超えた。強気相場への復帰と受け止められている。
この市場にはSKハイニックスとサムスン電子が上場している。DRAMとHBMをつくる世界最大の2社だ。そこが強気相場に戻れば、米国のメモリ株にも買いが回る。
マイクロンの株価は年初から3倍を超えて上げている。値上がりの規模だけを見れば、すでに相当な織り込みが進んでいる。
見ておくのは請求書を払う側
忘れてはいけないのは、メモリの値上がりが誰かの費用になっていることだ。前日のシスコシステムズは、部品の値上がりで粗利率が1年で2ポイント下がったと説明して8.40%安になった。
つくる側が買われ、買う側が売られる構図は、朝刊で見た半導体の分かれ方とも重なる。次の節目は9月のマイクロンの決算だ。そこで値上がりが利益にどこまで乗ったかがわかる。
