金曜の米国株は戻した日だった。それでもアリババは8.57%安の$119.34、マーベル・テクノロジーは5.57%安の$237.04で終えている。
二社に共通の材料はない。それぞれ別の理由で売られた一日である。
上げ相場の中の下げ前日比・8/21
BABAAlibaba Group▼8.57%
MRVLMarvell Technology▼5.57%
アリババはAI投資がクラウド収入の4.5倍に
木曜に出た四半期決算で、アリババの調整後の純利益は前年から38%減った。売上高自体は9%増えている。
投資家が嫌気したのは利益の中身だ。クラウド事業の収入は45%増えたが、この四半期に投じたAI関連の設備投資は、増えた収入の4.5倍にあたる。稼ぐ額より使う額の伸びが大きいという構図が嫌われた。
直近1か月の終値 (日足)。緑=前日より上げた日、赤=下げた日30日 $112 〜 $132
マーベルはグーグルとの契約で株式が薄まる
マーベルは8月19日、グーグルに新株予約権を渡す契約を結んだと開示した。行使価格$206.58で最大5,897万株を発行できる内容で、いまの発行済み株式のおよそ7%にあたる。
グーグルがマーベルの半導体を買うほど権利が段階的に確定していく仕組みだ。取引そのものは受注拡大の証しだが、既存株主にとっては将来の一株あたり価値が薄まる話でもある。契約発表からの株価上昇が一巡し、金曜はその希薄化を織り込み直す動きになった。
直近1か月の終値 (日足)。緑=前日より上げた日、赤=下げた日30日 $163 〜 $251
契約発表に向けて上げてきた分を、金曜に一部返した
決算とグーグル動向を見ておく
アリババの次の材料は次回決算でのAI投資と収入の伸び方の比較だ。マーベルは8月27日に決算を控えており、グーグルの権利行使ペースが焦点になる。
朝刊で触れた通り、この日は上げ一色の中の例外だった。
