水曜のモデルナは176.97%高だった。木曜は23.55%安。金曜は8.86%高の$145.13で終えている。3日間で大きく動く日が3回続いた。
がんワクチンの試験成功という材料は、この3日で変わっていない。動いたのは材料ではなく、値段の付き方そのものである。
直近1か月の終値 (日足)。緑=前日より上げた日、赤=下げた日30日 $54 〜 $174
1か月の棒で見ると、水曜の3倍高・木曜の急落・金曜の戻しの3日間だけ桁違いに振れている
3倍高を、誰が売ったか
水曜に株価は一日で3倍近くになった。ここで利益を確定する売りが出るのは自然な動きだ。買った値段が安かった投資家ほど、大きく上がった直後に売る動機を持つ。
木曜の23.55%安は、利益を確定する売りが出た結果である。前日の3倍高の一部を返す形になった。
浮動株の13.5%が空売りされていた
モデルナの浮動株のうち、13.5%が空売りされていた。急な上げが起きると、下がる方に賭けていた持ち高を買い戻す必要が生じ、値動きをさらに大きくする。水曜の3倍高は、この買い戻しが上げを加速させた面がある。
金曜の8.86%高は、木曜まで売り込まれた分の一部を戻した動きである。
バイオンテックも同じ方向に動いた
同じmRNA技術を扱うバイオンテックは、水曜に21.96%高となっていた。金曜も5.12%高で、モデルナとほぼ同じ方向に動いている。
mRNA 2社の金曜前日比・8/21
MRNAModerna▲8.86%
BNTXBioNTech▲5.12%
一社の試験結果が、同じ技術を持つ会社の見通しごと動かした構図は、水曜から変わっていない。
見ておくのは承認の時期と株価が戻るか
米国での承認は早ければ2027年と見込まれている。承認までの道のりはまだ長い。
値段が落ち着く水準はまだ見えない。次に見るのは、水曜につけた$174.38を回復するかどうかと、朝刊で扱った他の値動きの続きである。
