ロビンフッドが金曜に13.70%高の$108.13で終えた。個別銘柄で一日の上げ幅が最大である。
材料は三つ重なった。ビットコインの値上がりと暗号資産規制が緩む期待、8月10日に始めた英国での暗号資産取引、そして未上場企業の株式を取引所で売買できる形にする試みだ。
HOODRobinhood Markets$108.13▲13.70%NYSEで売る未上場株、すでに2本目
これまで未上場企業の持ち分は、機関投資家やベンチャーキャピタルしか買えなかった。ロビンフッドはその持ち分を集めたファンドをニューヨーク証券取引所に上場させ、個人が普通の株のように売買できる形にしている。
すでに動いているロビンフッド・ベンチャーズ・ファンドはSpaceXなどを組み入れている。8月にはY Combinator出身の企業を対象にした2本目のファンドも上場した。数字で見える会社への投資から、見えない会社への投資へ、個人投資家の手が伸びる仕組みだ。
基準価額を90%上回るという弱点
この仕組みには裏がある。未上場企業の株には日々の値段がなく、ファンド自身が見積もった評価額に頼るしかない。
先行するファンドは、上場から3か月ほどで基準価額を90%近く上回って取引される場面もあった。人気が先行して値段が膨らみやすく、逆に冷めれば下がり方も急になりうる。組み入れた企業が上場や売却にたどり着くとは限らない。値付けの不透明さが、この仕組みの弱点である。
コインベースも8.20%高
同じ日、暗号資産関連ではコインベースが8.20%高だった。ビットコインの値上がりと規制緩和の期待が、取引所株を広く押し上げている。
金融の周辺ではフューチューが9.68%高、ファーストキャッシュが9.41%高と続いた。ゴールドマン・サックスはロビンフッドの目標株価を$118から$123へ引き上げている。
HOODRobinhood Markets▲13.70%FUTUFutu Holdings▲9.68%
FCFSFirstCash Holdings▲9.41%COINCoinbase Global▲8.20%
見ておくのは次のファンドとSECの扱い
朝刊で見たとおり、この日は金利の動きが業種を分けた一日だった。ロビンフッドの上げは、その流れとは別に自社の事業の広がりで買われた形になる。
次に見るのは、未上場株ファンドの新規上場がどの頻度で続くか、そして規制当局がこの仕組みをどう扱うかである。
