エヌビディアが9月3日、AIプラットフォームのハギングフェイスを$12.93Bで買収すると発表した。完了は2027年前半を見込んでいる。
昨年12月に半導体のグロックから資産を$20Bで取得したのに次ぐ、同社2番目の規模の買収になる。
買ったのは工場ではなく、置き場所である
ハギングフェイスは、機械学習のモデルを公開して共有する場所だ。300万のモデル、100万のアプリ、50万のデータセットが置かれ、1,800万人を超える開発者が使っている。
エヌビディアが売っているのはGPUである。今回買ったのは、そのGPUで動かすものが作られる手前の工程だった。
「うちのチップは要らない」と自分から書いた
発表で目を引くのは、エヌビディア側の但し書きのほうである。
ハギングフェイス上で作ったり配ったりするのに、エヌビディアの計算資源は必要ない。あらゆる開発元のオープンなモデルを引き続き扱い、複数のクラウドと複数のアクセラレータへの対応も続ける。会社はそう明記した。
囲い込みを否定する条件を自分から置いたことになる。開発者が離れれば、300万のモデルという価値そのものが消えるからだ。
株価は1.80%高にとどまった
発表当日のエヌビディア株は1.80%高の$228.45だった。この日は市場全体が1%以上上げており、指数並みの動きである。
$12.9Bは同社の四半期のAI売上に比べれば大きな額ではない。市場が値をつけたのは金額ではなく、開発者の入口を持つことの意味のほうだった。その答え合わせは、決算の数字より遅れて出る。

