シエナが10.36%安の$317.46で引けた。光ファイバーを流れる信号を送受信する装置を作る会社である。
決算の中身は良かった。8月1日までの四半期で、1株利益は$2.11と市場予想の$1.72を22.67%上回っている。売上高は$1.67Bで前年同期の$1.22Bから37%増えた。
見通しの中の1行が全部を持っていった
売られたのは、次の四半期の粗利率だった。
7月期の調整後粗利率は46.4%である。ただしこれには関税の還付が含まれており、それを除いても会社の見通しの上限に近い水準だった。
会社が10月期について示した数字は、およそ45%である。1ポイント強の低下になる。
120倍が前提にしていたもの
この1ポイント強が1割の下げになったのは、株価の側の事情である。
シエナの予想PERはおよそ120倍だった。この水準が成り立つには、今後5年にわたって利益が年75%前後で伸び続ける必要がある。市場はそれを織り込んでいた。
粗利率が下がるということは、同じ売上から残る利益が減るということだ。AIのデータセンター向けに装置の需要が急に増えても、その分だけ手元に残るとは限らない。
売られたのは分野全体ではなかった
CIENCiena▼10.36%
COHRCoherent▼1.57%
LITELumentum Holdings▼2.67%ANETArista Networks▲2.87%
同じ光通信でも、コヒレントは1.57%安、ルメンタムは2.67%安にとどまった。市場全体が1%以上上げた日なので弱いには違いないが、1割の下げとは桁が違う。
ネットワーク機器のアリスタ・ネットワークスは2.87%高だった。売られたのは分野そのものではなく、期待の積み上がり方が急だった銘柄からである。

