タイソン・フーズが7.26%安の$51.76で引けた。全体が1%以上上げた日に、生活必需品でいちばん大きく下げている。
会社は同じ日、2026年度の調整後営業利益の見通しを$1.85B〜$2.05Bに引き下げた。8月3日に示していたのは$2.1B〜$2.3Bである。1か月で下げ直したことになる。
下げたのは牛肉部門だけ
引き下げの中身は、部門ごとに見ると分かりやすい。
牛肉部門の赤字見通しが$625M〜$775Mに広がった。理由として会社が挙げたのは、肉牛の価格の高さと、飼育している牛の在庫評価の低下である。
つまり仕入れが高い。牛肉は買ってきた肉牛を処理して売る事業なので、仕入れ値が上がって売値が追いつかなければ、処理する頭数を増やすほど赤字が増える。
牛が足りないのは、3年前に決まっていた
肉牛が高いのは、飼育頭数が少ないからである。
牛は生まれてから出荷まで2年前後かかる。数年前に牧場が繁殖用の雌牛を減らせば、その影響は数年後の出荷頭数に出る。今年の高値は今年の判断で決まったものではない。
だから対策も効きにくい。増やそうと決めても、店頭に出るまでの時間は縮まらないからだ。
1社の問題ではない
TSNTyson Foods▼7.26%
CPBCampbell's Company▼6.96%
GISGeneral Mills▼3.25%
CAGConagra Brands▼3.46%
同じ周期の中にいるのはタイソンだけではない。同業のJBSも直前の四半期に北米の牛肉事業で大きな損失を出している。
この日は食品株が広く売られた。キャンベルズが6.96%安、ゼネラル・ミルズが3.25%安、コナグラ・ブランズが3.46%安である。生活必需品は0.84%安と、11業種で下げ幅が最も大きい業種になった。
見ておくべきは、飼育頭数が増え始めたという統計が出るかどうかである。株価が戻る条件は、会社の努力ではなくそちらにある。
