ロビンフッド・マーケッツが16.57%高の$124.72で引けた。目標株価の引き上げが相次いだためである。
引き上げの理由に並んだのは、株式売買でも暗号資産でもなかった。予測市場である。
本業を追い抜いた新商品
第2四半期、ロビンフッドが予測市場から得た収入は$156Mだった。
同じ四半期、株式売買からの収入は$129M、暗号資産からは$100Mである。証券会社の看板だったはずの株式売買を、開始まもない商品が上回った。
予測市場は、選挙や経済指標などの結果に「はい/いいえ」の建玉を持てる仕組みを指す。会社は取引ごとに手数料を受け取る。
使っている顧客はまだ200万人に満たない
数字の意味を変えているのは、母数の小ささのほうである。
この$156Mを生んだ顧客は200万人に満たない。ロビンフッドの口座数からみればごく一部で、そこから本業を超える収入が出ている。
モルガン・スタンレーは9月1日に投資判断をイコールウェイトからオーバーウェイトへ引き上げ、目標株価を$124から$150へ変更した。予測市場に加えて、顧客資産の増加と商品の幅の広がりを理由に挙げている。
買われたのはロビンフッドだけではない
HOODRobinhood Markets▲16.57%IBKRInteractive Brokers▲4.30%
同じ日、ウェブルが7%高、インタラクティブ・ブローカーズが4%高となった。予測市場を「一社の思いつき」ではなく、証券会社の収益の柱になりうるものとして見直す動きが広がった形になる。
見ておくべきは、この収入がどこまで続くかである。母数が小さいということは、伸びしろが大きいという意味にも、まだ試されていないという意味にもなる。次の四半期の決算で、$156Mが一度きりの数字かどうかが分かる。

