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sodate Stories ・ 2026.09.18

シュレディンガー26.37%高。AIで薬を作る側に、資金が戻ってきた

計算で薬の候補を設計するシュレディンガーが26.37%高の$30.24で引けた。自ら共同で立ち上げた新会社テクトラに2つの開発中の薬を渡し、株式と将来の対価を受け取る取り決めを結んだためだ。がんの検査データを扱うテンパスAIも14.85%高で、こちらは保険から受け取る価格の見通しが会議で示されたことが材料だった。

SDGR▲26.37%TEM▲14.85%4分で読める ・ sodate 編集部
FDAの研究室で、核磁気共鳴装置に試料を入れるためスポイトで液を落とす手元
U.S. Food and Drug Administration · パブリックドメイン

シュレディンガーが木曜、26.37%高の$30.24で引けた。中型株で最も大きな上げである。

コンピュータで分子の振る舞いを計算し、薬の候補を設計する会社だ。この日は、その計算した先をどう換金するかという話が材料になった。

SDGRSchrodinger$30.24▲26.37%
直近1か月の終値 (日足)。緑=前日より上げた日、赤=下げた日30日 $18 〜 $30
テクトラとの契約で26.37%高

低分子2件を渡し、株式とロイヤルティを受け取る

会社が出した発表によると、シュレディンガーは免疫と炎症の病気に取り組む新会社テクトラ・セラピューティクスを共同で立ち上げた。

渡したのは、開発の初期段階にある2つの低分子の薬(SDGR-4594とSDGR-8139)である。見返りに、テクトラの株式と、開発が進んだときに受け取る対価、売れたときのロイヤルティを得る。

テクトラはNEAとRAキャピタル・マネジメントが加わり、$55MのシリーズAで立ち上がった。シュレディンガーの計算基盤を使って、この2つを臨床試験まで進める。

テクトラの$55Mが、開発費を社外に置く

この形の意味は、開発費の負担にある。

薬を臨床試験まで自前で進めれば、費用は自社の損益に乗る。外の会社に渡して株主として残れば、費用は外に出したまま、うまくいったときの取り分は持てる。

計算の道具を売るだけの会社から、作った薬の値上がりも取りにいく会社へ ── 市場はこの日、その組み替えを評価した。

同じ日、テンパスAIも14.85%高

薬と診断をデータで進める会社は、ほかにも買われた。

同じ日に買われた、計算とデータの2社前日比・9/17

テンパスAIは14.85%高の$80.36である。24/7 Wall St.によると、9月15日に開かれたモルガン・スタンレーの医療関連の会議で、同社の検査に保険から支払われる価格の見通しが示された。

レフコフスキーCEOによると、固形がんを調べる検査「xT」の価格は来年$80M〜$100Mを売上に足しうる。血液で調べる検査「xF」の承認と価格は、年$250M〜$300Mになりうるという。

材料はシュレディンガーとは別で、しかも2日前の発言である。この日の上げは、その受け止めが週を通して続いた分と読める。

次に見るのは、対価が実際に入ってくるか

どちらの話も、まだ約束の段階である。

シュレディンガーが受け取る対価は、テクトラの2つの薬が臨床試験で進んだときに発生する。テンパスAIの数字は、保険からの支払いが見通しどおりに入ることが前提になる。

見るべきは、次の四半期の決算で、これらが売上の行に現れるかどうかだ。

朝刊は9月18日号に。

sodate Daily ・ 2026.09.18この日の朝刊を読む

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