火曜の米国株は指数によって差が出た。ナスダックは1.33%安の26,289.71。一方でダウは0.22%安の53,343.40にとどまっている。
売られたのはAI向けの設備を作る会社だった。買われたのは公益や、前日に叩かれたソフトだ。前日とちょうど逆の並びになっている。
この日いちばん語ることが多いのは、決算が良かったのに大きく売られた会社である。
過去最高の決算で19.38%安
ファブリネットは光通信の部品を受託で作る会社だ。前日の引け後に決算を出した。
四半期の売上は$1.316Bで、前年同期から45%増えた。同社として過去最高の数字になる。
それでも株価は19.38%安になった。良い決算が出た翌日に、2割近く下げている。
アルファベットの$45B投資が前提を揺らした
なぜこうなるのか。答えは決算の中身ではなく、その先にある。
同社の売上は、データセンターに光の配線を敷く投資が続くことを前提にしている。市場が疑ったのはその前提の方だった。
きっかけは月初にさかのぼる。アルファベットが4〜6月期に$45Bを設備投資に使い、フリーキャッシュフローが$6Bのマイナスになったことが開示された。
投資を出す側の財布が細れば、部品を作る側の受注も細る。ここが問われた。
光は15.16%安、接続半導体は13.03%安
同じ理屈で、周辺もそろって下げている。
アプライド・オプトエレクトロニクスは15.16%安、コヒレントは12.75%安。データセンター内の配線をつなぐ半導体を作るクレドも13.03%安だった。
GPUを貸すコアウィーブも12.10%安になっている。作る側も、貸す側も、同じ疑いを向けられた。
サンディスクは9.01%安、前日の8.88%高を消した
前日に買われたメモリも反落した。サンディスクは9.01%安、マイクロンは7.02%安である。
前日、サンディスクは8.88%高だった。上げ幅より大きい下げが、翌日に来ている。
上げてきた銘柄ほど、利益を確定したい人が多い。疑いが出た日には、その分だけ戻りやすい。
ハブスポットは5.14%高、前日の下げを取り返した
一方で、前日に売られたソフトが買い戻された。ハブスポットは5.14%高、デュオリンゴは7.28%高だ。
エネルギーと公益も買われている。ターガ・リソーシズは7.13%高、UGIは9.40%高だった。
二日続けて、資金が同じ場所を行き来している。方向が定まっていない相場の形だ。
深掘り
- 決算が良くても株価が下がる理由は、数字そのものより「その数字が続くと思えるか」にある
- AI向けの投資は、出す側(ハイパースケーラー)の財布と、受ける側(部品・受託・クラウド)の受注が鎖でつながっている
- 一日で上下が入れ替わる相場では、値動きの大きさよりも「なぜその会社が動いたか」を確かめる方が役に立つ