MG
Mistras Group検査するだけでなく、集めた点検データをソフトで束ねて顧客の設備管理に組み込むところまで一体で担う。単発の検査業者との差は、この記録の粘りにある。
超音波や放射線を使い、設備を壊さず止めずに内部の傷や劣化を調べる非破壊検査を、顧客先へ技術者を送って請け負う。多くの顧客は点検と設備管理をまとめて任せる形を選んでおり、常駐に近い長期の関係になりやすい。集めた点検データはOneSuiteというソフトに束ね、記録そのものも商品にしている。
設備投資が細ると真っ先に削られるのが保守の検査で、需要は景気に敏感に振れる。現場へ人を送る労働集約型の商売のため、技術者不足は人件費の上昇に直結し、利幅の薄い請負契約ではそれを吸収しにくい。
選別的な買収で手薄な地域や技術を埋めながら、点検ソフトへの投資で単発の仕事を長期の関係に変えようとしている。稼いだ資金は還元ではなく、技術者の確保と利幅の改善に向かう。
顧客が検査を自前に戻さず外へ任せ続けるかどうかが、需要の土台をそのまま決める。上位10社で売上の36%程度と顧客は分散しているが、石油・ガス業界の設備投資が細れば全体の勢いは落ちる。
この会社をどう読むか
Mistras Groupは橋やパイプラインを見て回る下請け業者に見える。実際に売っているのは、製油所や航空機を止めないまま内部の傷を見つける技術と、そこから残る記録だ。
顧客にしてみれば検査部隊を自前で抱えるより外へ出すほうが安く、いったん任せた相手は替えにくい。点検の履歴がOneSuiteに溜まり、それが顧客の設備管理へ組み込まれていくほど、関係はさらに切れにくくなる。ただし現場へ人を送る商売である以上、技術者を確保できるかと石油・ガスの設備投資が上向くかで、業績の振れ幅は決まる。
バランスシート (要約)
資産 $579M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $235M(41%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$28M
- 他の流動資産$188M
- 固定資産$363M
- 流動負債$124M
- 長期借入金$165M
- 短期借入金$13M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $724M
- 売上成長率
- −0.8%
- 粗利率
- 28.2%
- 営業利益率
- 5.6%
- 純利益率
- 2.3%
- ROE
- 7.2%
- ROIC
- 7.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $33M
- フリーCF
- $8M
- 営業CFマージン
- 4.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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