TGS
Transportadora de Gas del Sur輸送だけの会社でも、液体の加工販売だけの会社でもなく、規制料金と自由価格という値決めの仕組みが違う二つの収益源を一つの設備網で同時に持つ点が特徴。国内消費されるガスの相当な部分がこの一社のパイプラインを通る。
天然ガスの輸送料金は政府の規制で決まり、物価上昇に見合うだけ引き上げられるかが常に交渉の的になる。一方でセリ・コンプレックスで抽出するLPGなどの液体は国際相場に連動する自由価格で売れ、近年は輸送事業の収益が細る中で液体販売が収益の下支え役に回っている。
インフレに料金改定が追いつかなければ、輸送事業の採算は目減りし続ける。2024年にミレイ政権が進めたプロパン・ブタン価格の自由化は、液体事業の追い風になった。ただしこの方針が続く保証はなく、価格統制の再導入が最大の不確実要因になる。
配当を継続しつつ、料金改定の交渉とパイプライン網の拡張投資に経営の重心を置く。輸送事業の収益低下を液体事業でどう補うかが、経営の実質的なテーマになっている。
パイプラインを通るガスの量と、規制当局が料金改定をどこまで認めるか、そして液体の国際相場の三つに業績が連動する。
この会社をどう読むか
TGSは一見するとただのパイプライン会社に見えるが、決算をよく見ると中身は二つに分かれている。輸送するガスの料金は政府が決める規制価格だが、そこから取り出すLPGなどの液体は国際相場で売れる自由価格の商品だ。
近年は輸送事業の採算がインフレに料金改定が追いつかず目減りする一方、液体の販売がその穴を埋める役割を担ってきた。2024年に始まったミレイ政権によるプロパン・ブタン価格の自由化は、この液体事業にとって追い風だったが、アルゼンチンの政策は政権が変われば揺り戻すこともある。規制価格と国際価格、どちらの側から収益が来ているかで、同じ会社の姿がまるで違って見える。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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