火曜の米国株は、月曜の反発がわずか1日で巻き戻った。ナスダックは -1.16%(25,819)、S&P500 は -0.45%(7,504)、ダウは -0.25%(52,925)。売りの中心は、またしても半導体だった。
3つのポイント
- 半導体が再び急落:インテルが -10%、マーベル・サンディスク・ラムリサーチ・AMDが -7% 前後。メモリ大手SKハイニックスがAI向け高性能メモリの増産ペースを緩めると伝わり、「AIへの巨額投資は本当に回収できるのか」という警戒が再燃した。大手証券から半導体株に慎重な見解が出たことも重しになった
- 原油+7%で、石油が買われ金利が上がった:原油価格の急伸でシェブロンが +3.5%、エクソンモービルが +3.9% と上げた。一方で原油高は物価の上振れ要因でもあり、長期金利は 4.53% へ上昇。これもハイテクの逆風になった
- 守りへの回帰:ジョンソン・エンド・ジョンソンやイーライリリー、ユナイテッドヘルスなどディフェンシブが買われた。大型ハイテクではメタだけが +2.6% と逆行高——AIの計算能力を外販する構想への期待が、選別の物差しになっている
補足
先週木曜から数えて「急落→反発→急落」と、半導体は1営業日ごとに攻守が入れ替わっている。振り回されているように見えるが、物差しは一貫している——「AIに投じたお金は、いつ・誰の利益になるのか」という一点だ。増産減速の報道はその不安側に、メタの外販構想は期待側に働いた。どちらに転んでもいいように、エネルギーや医薬のような「AIと関係なく稼ぐ会社」へ資金の一部を逃がす動きが、この綱引きのもう一つの顔になっている。
出典: Yahoo Finance(7/7・半導体急落) / Yahoo Finance(7/7・メモリ売り) / Bloomberg(7/7・市況)
