
CRD-A
Crawford & Company保険を引き受けるのでも売るのでもなく、支払う側の手続きを代行する立場に徹している。70カ国を超える拠点網を、どの保険グループにも属さない独立系のまま維持している例はほかにあまりない。
保険会社や自家保険を持つ企業に代わり、事故や災害の被害額を査定して保険金の支払い手続きを処理する。北米の損害査定、国際事業、第三者請求処理のBroadspire、保険会社向けのPlatform Solutionsの四部門を持つ。2025年の売上高は立替金を除いて$1.27B。
大きな災害が起きない静かな年は、請求処理の仕事そのものが細る。保険仲介の大手が査定業務を自社に取り込めば、Crawfordが長く担ってきた領域が削られていく。
北米・国際・Broadspire・Platform Solutionsの四部門を地域ごとの運営単位として回し、拠点網を支える技術基盤に投資を続けている。株主還元を保ちながら、二種類の株式という長年の資本構成には手を付けていない。
ハリケーンや地震のような大規模災害が起きるほど請求件数が増え、査定の仕事が積み上がる。保険会社が査定機能を自前で抱えず外部に出し続けるかどうかも、需要の土台になっている。
この会社をどう読むか
CRD-AとCRD-Bという二つのティッカーは、別々の会社ではない。同じCrawford & Companyの株で、議決権を持つのはCRD-Bだけだ。CRD-Aは議決権を持たない代わりに、その分の保護条項が付いている。
事業の中身は地味だが規模は世界最大級になる。1941年にアトランタで始まり、いまは70カ国を超える拠点網で、保険会社に代わって事故や災害の被害を査定し支払いを処理している。ハリケーンが来れば仕事が増え、静かな年は減る。この波に、議決権のない側の株を買うという構造が重なるのが、この銘柄の性格だ。
バランスシート (要約)
資産 $764M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $173M(23%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$64M
- 他の流動資産$288M
- 固定資産$412M
- 流動負債$310M
- 長期借入金$189M
- 短期借入金$39M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.3B
- 売上成長率
- −2.2%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 1.5%
- ROE
- 11.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $102M
- フリーCF
- $95M
- 営業CFマージン
- 7.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $14M
- 配当性向
- 73.0%
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