景気敏感な事業で、配当も出す会社
水栓と錠前という、住宅で必ず使われ職人が指名買いする定番ブランドを複数束ねている点が最大の強み。施工のしやすさと補修部品の入手性で職人の支持を固め、価格競争と距離を置く。家の老朽化というリフォームの長期需要を土台に、住宅サイクルの波を乗り継ぐブランド持株会社の立ち位置にいる。
台所や浴室の水栓金具、住宅用の錠前やセキュリティ製品、玄関ドアや屋外デッキ材といった住宅まわりの建材・設備の販売が収益の柱。それぞれの分野で全米の定番となったブランドを持ち、ホームセンターや住宅建材の流通網を通じて新築とリフォームの両方に売る。ブランドの指名買いによる高めの値付けで稼ぐ構造になっている。
住宅着工とリフォームが同時に冷え込むと、全部門が一斉に落ち込む。原材料や輸入部品のコスト上昇、関税の引き上げは利幅を直撃する。ホームセンター少数社への依存は、棚の入れ替えや値下げ圧力に弱い。ブランドの代替が利く廉価品に客が流れると、高めの値付けという強みが鈍る。
連続増配を続けながら、自社株買いとブランドの買収・入れ替えで価値を高める経営。キャビネット事業を切り離して水回りとセキュリティに集中し、利益率の高い構成へ組み替えた。接続機能を持つ製品など単価を上げる革新に投資する方針が特徴になっている。
住宅の着工とリフォーム需要、ブランドの値決め力に依存する。住宅ローン金利が新築と住み替えを冷やしすぎないか、家の古さが生むリフォーム需要が下支えするか、ホームセンターの棚で定番の座を守れるか、そして水回りのデジタル製品など新しい高単価品が育つかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $6.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.4B(37%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
読み込み中…