安定して稼ぎ、配当も出す手堅い会社
短期資金の運用で半世紀の実績を持ち、企業の財務部門や金融機関と深く結びついた販売網が最大の強み。現金の置き場所という需要は景気の好不調を問わず存在し、市場が荒れるほど資金が逃げ込んでくる逆張りの性質を持つ。金利のある世界で輝く、地味な現金の番人の立ち位置にいる。
企業の余剰資金や個人の待機資金を運用する、短期資金ファンドの運用手数料が収益の柱。元本の安全と日々の出し入れを売りに、銀行預金より高い利回りを提供する。預かり資産は金利のある時代に膨らみ続けてきた。株式や債券の運用、英国発の責任投資の運用も併せ持つが、収益の重心は現金の置き場所という地味な役割にある。
政策金利がゼロ近辺へ戻ると、ファンドの利回りが消え、手数料の引き下げを迫られた過去が再来する。預かり資産は巨大だが手数料率は薄く、資金の急流出は収益を直撃する。株式や債券の運用は指数運用への流出という業界の逆風を受け続ける。規制の変更も商品設計の前提を揺らす。
連続増配と自社株買いを続ける株主還元の経営。短期資金の運用を中核に守りつつ、私募信用など利幅の厚い運用へ品揃えを広げる。創業家の影響が残る安定した経営体制で、規模より手堅さを優先する方針が特徴になっている。
金利の水準と、待機資金の流れ、手数料率の維持に依存する。短期金利がファンドの利回りの魅力を保つか、株式市場の不安が待機資金を膨らませるか、銀行預金や新しい資金の置き場との競争を凌げるか、そして株式運用部門の資金流出を抑えられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $2.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.2B(54%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
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